南ア・コリシ選手の「伝説のスピーチ」を聞け! 感動のラグビーW杯を「英語で」語ろう(井津川倫子)

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   南アフリカ代表が3度目の優勝を決めたラグビーワールドカップ(W杯)。ワールドラグビーのボウモント会長が「過去最高のW杯だった」と称えるほどの大成功を収めました。

   この、数々のドラマを生んだW杯を、英語で語ってみませんか――。旬のニュースから「会話」で使える英語をお伝えする第3弾は、「英語で語るラグビーW杯」です。

   世界中に感動を与えたあの、「歴史に残る名スピーチ」もお伝えします。

  • ラグビーW杯を英語で話そう!(写真はイメージ)
    ラグビーW杯を英語で話そう!(写真はイメージ)
  • ラグビーW杯を英語で話そう!(写真はイメージ)

日本大会はなぜ、「画期的」だったのか?

   ラグビーW杯日本大会を、各国のメディアが総括して振り返っていますが、掛け値なしに「称賛」トーンのオンパレード! 何よりも、ワールドラグビーのボウモント会長の、このことばがすべてを語っています。

Rugby World Cup 2019 was the most ground-breaking
(ラグビーワールドカップ2019は、これまでで最も画期的な大会だった)
ground-breaking:画期的な、パイオニアの、草分けの

   私が注目したのは「ground-breaking」という単語です。「ground」には「地面」とか「土地」の他に「領域」「分野」といった意味があり、それを「break」(壊す)ので「今までの常識を覆す」「画期的な」という意味で使われます。

   今大会の性質をうまく表していますから、ボウモント会長のことばをそのまま拝借することをオススメします。

   ボウモント会長は続けて、日本大会が「ground-breaking」(画期的)だった理由をこう述べています。

Japan 2019 took new audiences to the games and attracted new fans
(日本大会は新たな観客を試合に呼びよせ、新しいファンを魅了した)
audience:観客
attract:魅了する

   ある調査によると、人々がスポーツを観戦する時間は、全世界的に減少傾向にあるそうです。人気がない競技からはスポンサーが離れていきますから、どの競技も生き残りをかけて新しいファンの獲得に全力を尽くしています。2022年のサッカーW杯が中東のカタールで開かれるのも、新しいファンの開拓を期待してのこと。

   こういった意味でも、アジアで初めて開催されて、多くの観客を魅了した今大会は、ラグビー史上「画期的」なできごとになることは間違いないでしょう。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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