3人の小さな子を持つ時短勤務のママは、子どもの病気でよく休んでいた。そのたびに同僚女性が彼女の代わりに出勤し、カバーしてくれていた。1年後、その心優しい同僚女性が発した一言に彼女はショックを受けた。
「お子さんが病気の時、ご主人に休んでもらうわけにいかないの?」
ああ、同僚はそんなふうに思っていたのか! しかし、彼女には夫に育児を負担してほしくなかった。なぜなら、夫はやっと出世の機会を得たばかりだから――。
この時短ママの投稿が「自分勝手すぎる!」と大炎上している。一方で、「会社の業務体制に問題がある」と擁護する声も。専門家に聞いた。
時短ママ「やっと出世の機会をつかんだ夫に頼めない」
話題になっているのは女性向けサイト「発言小町」(2019年10月13日付)に載った「同僚に言われました」というタイトルの投稿だ。
「育休から復帰した時短勤務の正社員です。子供は未就学児3人。同じチームには私と同僚が正社員、ほかに3名パートさんがいます。基本的に正社員のどちらかは出勤しなくてはいけないのですが、私の子供が交代で熱を出し、毎週休んでしまっています。私が急きょ休む日に彼女が休みの場合は出勤してもらわなくてはならず、本当に申し訳なく思い、毎回すごく謝っています」
こんな状態が1年続いたある日、同僚がこう言ったのだった。
「子どもが熱を出した時、旦那さんにお休みしてもらうことは出来ないの?」
同僚が嫌な顔ひとつせず出勤してくれていたと思っていた投稿者はショックを受けた。「本当はずっと不満だったのか」と心に刺さった。しかし、投稿者はこう結ぶのだった。
「夫は本社に栄転したばかり、仕事に専念できるよう応援したいし、育児のことで『どちらがやるか』でもめたくないので、本当は負担して欲しくありません。夫も負担すべきと頭ではわかっているけど、なかなかできません。気の持ちようをアドバイスいただければと思います」
この投稿には、
「自分勝手すぎる! 同僚がかわいそう」
「旦那にはっきり言うべきだ!」
という意見が大半を占めた。
「同僚の方、本当にお辛いでしょうね。自分の体調が悪くても、用事があっても出勤しなくてはいけないなんて。謝られても困りますよね。予定どおり休ませてほしいですよね」
「同僚に思いっきり迷惑かけて、旦那の出世を応援できるのって、どういう神経なの? 家庭の事情を持ち込みすぎですよ。いっそパートになるか、辞めてしまったらどうですか。代わりの人員を探した方が同僚はもちろん、会社のためでしょう」
「このご時世、未就学のお子さん3人を育てながらの共働きは立派だし、本当に大変ですね。でも、それならなおのこと、ご主人も休みを取るべきではないですか? 本社栄転だから、頑張ってほしいから、といいますが、今は男性も育児を負担するのが時代の流れです。共働きとはどういうことか、本人のみならず本社の職場にも理解してもらう必要があるのでは?」
また、ファミサポ(ファミリーサポート)や病児育児など、お金を使ってあらゆる支援を受けるべきだという意見が多かった。
「私も2人子育てしました。熱はしょっちゅう出しました。保育園だけでは無理なので、病児保育の無認可保育園を3か所併用しながら乗り切りました。ご主人が栄転したのなら、お金で解決すべきでしょう。子供が小さい時は、妻の給料はすべて保育料にする覚悟くらいがよいのではないでしょうか」
「あなたに必要なのは『気の持ちよう』ではなく、『自分たち(または自分たちのお金)で何とか解決すること』です。夫はもとよりお互いの両親・姉妹・兄弟を頼る、ファミサポ、病児・病後児保育、シッターなど使えるものはなんでも使うくらいでないと、幼児3人の共働きは厳しいです。旦那さんと向き合って、どこまで協力しあえるか、よく相談することをお勧めします」