パソコンない時代に体育会系ばかり重用される理由
パソコンがない時代の仕事ぶりを、具体的に細かく説明する人もいた。
・直接取引先に行って用件とかの話を聞く。
・そのため移動に費やす時間がやたら多い。
・比較的に簡単な用なら電話で取引先と話をする。
・昭和末期ごろになると連絡にFAXも使用。
・紙の書類に手書きで発注書とか領収書とか会計書とか資料とかを作る。
・顧客情報とかは、個人の手帳やメモに記録されるから共有されない。
・だから『あの案件、あの顧客は××さんじゃないとわからない』というケースが多い。
・メールがないから、連絡→返答→また返答の間隔はすごく時間がかかる。
・上司とも取引先とも直接に話すことが多いから、コミュニケーション力が絶大に要求される。
・このため、声が大きく、上下関係を重んじる体育会系ばかりが重用される」
パソコンが普及し始めた頃の貴重なエピソードを紹介する人も。
「パソコンがまったくない時代は知らないが、パソコンが部署に1台の時代に就職した。1人に1台配布されたのは21世紀になってからだ。といっても、業務効率化のために使ったのは1日のうちのほんの少しで、あとはパワポやエクセル方眼で資料を作るとか、取引先への文書を清書するための機械としてしか使わなかった。鉛筆と消しゴムより時間がかかった。現在、メールやインターネットは、確かに便利で恩恵を受けている。問題は、パソコンを使ってパソコンがない時代と同じ仕事をしていることだ。人間は思ったより変わらないものだ。それこそ、非効率の極み」
パソコンが普及したからといって、必ずしも効率が上がったとは言えないという指摘もある。
「昔は、ネット見てサボる余地がない分、今より生産性がよかったりして。逆に今はいつでも連絡が入ってくる世の中になり、仕事を中断させられる回数は比べものにならいくらい多いと思う」