韓国の子供は日本アニメを「韓国産」と思って見ている?
ちなみに韓国では、いま日本のアニメが大人気である。「クレヨンしんちゃん」「ONE PIECE」「NARUTO」「進撃の巨人」「名探偵コナン」「ドラえもん」「ポケットモンスター」「スラムダンク」...... などがテレビに登場したり、映画で上映されたりしている。ただ、日本製だと知らない人も多いという。
週刊ポスト(2019年5月17・24日号・オンライン版)「韓国の子供が日本のアニメを『韓国産』と思って見ている背景」ではこう説明している。
「いまでは『文化大国』を自負する韓国だが、一方で密かに日本に頼り続けてきたジャンルも存在する。それがテレビアニメだ。長らく日本産コンテンツの輸入を禁止してきた韓国だが、テレビアニメは早い時期から開放され、1960年代には『黄金バット』、1970年代には『鉄腕アトム』『マジンガーZ』などに韓国の子供たちが夢中になった」
そして、現在はこうだ。
「(当時は)韓国で放映されたアニメから『日本』の存在は完全に消されていた。登場人物の名前が韓国名に置き換えられ、スタッフのクレジットにも日本人の名前は出てこない。その後も『クレヨンしんちゃん』『ポケットモンスター』など、日本のアニメは韓国で大ヒットしたが、例えば『クレヨンしんちゃん』の主人公『野原しんのすけ』は『シン・チャング』に、『ドラえもん』の『のび太』は『ノ・ジング』と改名された。韓国で放映されてきたテレビアニメの大半は日本の作品だが、日本産の痕跡がないので、『国産アニメ』だと思って見ている子供が多い。大人になってから日本のアニメだったと知り、だまされていたことに気づくのだ」
(福田和郎)