「仮想通貨は終わった」――。2018年の下落相場以降、もう何十回も聞いてきた言葉です。この「終わった」は、仮想通貨の価格を指していることになるのですが、筆者が仮想通貨を知った2014年は、ビットコインが2万円台。そこから比べると、何十倍にもなっています。
また、2018年は30万円台から一時150万円まで上昇するなど、怒涛の回復を見せました。つまり、仮想通貨は「終わった」と言われながら、価格的にはまったく終わっていないのです。
仮想通貨は流行っているか!?
では、仮想通貨は流行っているのでしょうか――。
今回は、検索状況と代表的な金融商品である株式とFX(外国為替証拠金)取引と比べて、仮想通貨の流行り具合を分析したいと思います。
■2017年夏と同じレベル
世の中のトレンドを知るための一つとして、特定のキーワードがどれだけ検索されたかという指標があります。これはGoogleトレンドで知ることができます。
仮想通貨の代表的なキーワードである、「仮想通貨」と「ビットコイン」の検索度合いを過去3年間で見てみましょう。
当然ですが、価格が急騰した2017年末から2018年1月にかけての期間が、一番盛り上がっています。
ただ、2019年5~7月は、過去1年では一番の盛り上がりを見せています。現在の数値は2017年の夏頃と同じレベルとなっており、ちょうど仮想通貨の分裂騒動でテレビにも取り上げられた時期となります。
当時は、仮想通貨が何なのか知らない人が多く、検索する人もかなり多かったのではないでしょうか。そう考えると、今も仮想通貨はそれなりに流行っていると言えるのではないでしょうか。