ものすごく多い、フォロワーシップに欠けているリーダー
リーダーシップは、じつはそれと対になる力、フォロワーシップが伴って初めて有効な形で正しく機能するのです。このフォロワーシップに欠けているリーダーが、ものすごく多いのです。
フォロワーシップとは、一般的には部下が上司を上手にフォローすることで部門の力を強化するといった意味で使われますが、じつはリーダーにも部下に対するフォロワーシップが存在するのです。
部下の置かれている状況や考えを正しく理解して、それを踏まえてどのように部下をリードしていくべきかに考えを巡らせ行動すること、それこそが上に立つ者のフォロワーシップであり、それがあって初めて本当に強いリーダーシップが生まれるのです。
社長や上司、特に会議を自分の独壇場にしがちな社長には、このあたりへの理解をぜひ深めていただき、会議は部下の状況や考えを聞く場所である、くらいの理解が欲しいところなのです。
言い換えれば、会議を通じて社長のフォロワーシップが磨かれるなら、会議は社長のリーダーシップを鍛える場でもあると言えるかもしれません。(大関暁夫)