元号が「令和」になって半年。帝国データバンクによると、「令和」の2文字を社名した企業は71社にのぼることがわかった。2019年10月21日の発表。商号の一部に「令和」が含まれる企業を合わせて、432社あった。
名づけ時期は改元の「5月上旬」に集中
「令和」71社のうち、新元号が決定した平成31年(2019年)4月1日から、令和元年10月20日までの203日間に誕生した「新設・令和」は44社で、商号を変更した「商変・令和」は27社だった。
商号に「令和」を含む企業は361社。このうち、「新設・令和関連」が294社、「商変・令和関連」は67社だった。
432 社を法人格別にみると、「株式会社」(303社)が最も多く、次いで「合同会社」(76社)、「有限会社」(21社)、「一般社団法人」(15社)、「医療法人、医療法人社団」(4社)の順。また「令和関連」企業の商号で多かったのは、それぞれ11社ずつの「令和建設」「令和不動産」「令和商事」。また「令和工業」が10社、「令和産業」が9社だった。
432社のうち、登記簿に資本金が記載されていたのは430社で、「1000万円未満」が 382社(88.8%)が最多。次いで「1000万円~5000万円未満」(40社、9.3%)、「5000万円~1億円未満」(5社、1.2%)、「1億円以上」(3社、0.7%)と続いた。最も多かった「1000万円未満」をさらに詳細にみると、「100万円」が91社。「300万円」の70社、「500万円」の66社が続いた。
平成から令和への転換期である今年4月~10月に誕生した「令和」企業および「令和関連」企業の計432社のうち、設立時期が判明した430社を新設時期、商号変更時期別でみると、新設と商号変更を合わせた社数が最も多かったのは、改元と重なる「5月上旬」の59 社(13.7%)。新元号発表直後の「4月上旬」(49社、11.4%)が2番目に多く、「7月上旬」(38社、8.8%)、「6月上旬」(31社、7.2%)と続く。月別にみると、「令和」となった5月(101社、23.5%)と「平成」のフィナーレである4月(95社、22.1%)を合わせて196社(45.6%)と、集中した。
都道府県別では、新設と商号変更を合わせた企業数が最も多かったのは東京都で86社。以下、大阪府と福岡県にそれぞれ32社、神奈川県が29社、千葉県26社、埼玉県25社などで、45都道府県で誕生。新潟、和歌山両県はゼロだった。