21世紀の「データ資本主義」社会、日本は勝ち組に入れるのか 野口悠紀雄氏が「超整理」

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「ビッグデータ利用元年の到来」の日本だったが......

   一方、日本でのビッグデータの利用状況はどうかというと米国や中国と比べてかなり遅れている状況。利用実用例は少なく、代表的なのはコンビニエンスストアのポイントカードで集められるデータだ。「2019年版情報通信白書」では「ビッグデータ利用元年の到来」をうたっているが「そこに述べられているのは法整備」だけで、利活用の具体例があまり示されていない。

   本書ではまた、第5世代移動通信規格「5G」でも、米国や韓国、中国に比べて立ち遅れが目立つことを指摘。日本の関係業界の奮起が待たれるところだ。

「データ資本主義 21世紀のゴールドラッシュの勝者は誰か」
野口悠紀雄著
日本経済新聞出版社
税別1600円

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