本を読む場所も電車やオフィスのスキマ時間に
その読書時間の生み出し方でも両者の間に明確な差が表れた。本をどこで読むかを聞くと、1000万円プレーヤーは平均年収層と比べて、「公共交通機関」(電車、バス等)と「オフィス」と回答する人が多かった(それぞれ24.1ポイント増、7.0ポイント増)。一方、平均年収層は「自宅」という答えた人が1000万円プレーヤーより4.1ポイント高かった=グラフ3参照。1000万円プレーヤーは、移動や仕事のスキマ時間を有効活用して貪欲に情報を吸収している人が多いことがわかる。
今回の結果について、「iX」統括編集長の清水宏昭さんはこう語っている。
「1000万円プレーヤーは読書習慣のある人が多く、平均年収層に比べてビジネス書をよく読むことが明らかになりました。本を通じて、仕事に役立つ知識やヒントを得るなど、日頃から自分を高める努力をしています。1000万円プレーヤーが読書する場所は、自宅よりも電車やバスの中、オフィスが目立つ結果となりました。1000万円プレーヤーはマネジメント層が多く、多忙な日々を送っています。限られた時間の中に生まれたスキマ時間を読書に活用するのは、タイムマネジメント能力を求められる1000万円プレーヤーならではの特徴と言えそうです」
なお調査は、2019年8月に首都圏(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に住む計481人のビジネスパーソン男女を対象にインターネットを通じて行われた。うち1000万円プレーヤーは256人、平均年収層は225人。