「リファラル転職」ミドルの66%「誘われた」経験あり でも半数が選考を受けない、そのワケは?

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マッチング不適の改善に効果か

   一方、「リファラル転職」を勧められた経験者のうち、半数以上が「選考は受けなかった」(55%)。その理由は、「友人・知人との関係性が崩れないか心配になったから」(38%)が最多。次いで「事業内容・仕事内容に興味を持てなかったから」(30%)で、この上位2つからやや離れた3番目は「やりたいことが別にあったから」(19%)だった。

   誘いを受けて選考に臨んだのは40%。そして29%が入社、9%が辞退、2%が不採用だった。

   スカウトされて選考に進んだ人は4割にとどまっているが、調査の「転職を考えた場合、リファラル転職をしたいと思うか?」という質問には、75%が「したいと思う」と回答。年収別にみると「1000万円以上」で82%が希望を表明し「1000万円未満」(74%)を上回った。理由としては「友人・知人が勤める会社なら安心感があるから」(58%)が最多で、「自分の能力・経験を正当に評価されていると感じるから」(46%)が続いた。

   労働市場をめぐっては、新卒採用ばかりか転職市場でも近年、マッチングの不適による早期退職の問題が広がっているという。リファラル採用は、企業の採用コスト削減への寄与もあり、対策の一つとして有力視されていて、とくに中核人材採用での利用割合が高まっているという。

   なお調査は、2019年8月30日から9月30日に、エン・ジャパンのサイト「ミドルの転職」のユーザーで35歳以上の人を対象に行った。有効回答者数は、2123人。

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