【日韓経済戦争】「韓国版ノーベル賞」創設!ハンパない日本への対抗心 韓国紙で読み解く

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   ここ数年、日本人が毎年のように科学分野でノーベル賞をとるたびに韓国メディアは「悔しい!」「苦々しい!」とやっかみともとれる反応を示してきたが、ついに「韓国版ノーベル賞」を創設する動きが現れた。

   賞金総額は本家の「ノーベル賞」を上回る額になるという。その裏には日本に対して80年近く対抗心を燃やしてきた財界人の姿があった。韓国紙で読み解くと――。

  • (写真説明)「韓国版ノーベル賞」を構想するイ・ジョンファン氏(中央日報8月5日付より)
    (写真説明)「韓国版ノーベル賞」を構想するイ・ジョンファン氏(中央日報8月5日付より)
  • (写真説明)「韓国版ノーベル賞」を構想するイ・ジョンファン氏(中央日報8月5日付より)

「ノーベル賞を超える科学賞作る」

   「韓国版ノーベル賞」構想の動きを、朝鮮日報(2019年10月24日)「毎年賞金75億ウォン、ノーベル賞超える科学賞作る」がこう伝えている。

「教育財団『冠廷(クァンジョン)李鍾煥(イ・ジョンファン)教育財団』の李鍾煥理事長(96)が、早ければ2022年から毎年5分野でそれぞれ15億ウォン(約1億4000万円)ずつ、計75億ウォン(約7億円)の賞金を与える仮称『世界冠廷科学賞』を制定することにしたと明らかにした」

   イ・ジョンファン氏は韓国の財閥の一つ、三栄(サムヨン)化学グループを長年率いてきた財界人だ。2002年に私財3000億ウォン(約279億円)を出し、教育財団の規模としてはアジア1位といわれる同財団を設立、これまでに1万人以上の学生に奨学金を供与してきた。

   イ・ジョンファン氏は、朝鮮日報のインタビューにこう答えた。

「私の一生の最後の作品だという考えで、ノーベル賞を超える賞を作ることにした。天使のようにお金を稼ぐことはできなくても、天使のようにお金を使うことはできる」

   朝鮮日報は、こう続ける。

「財団が社会還元を始めて以降、着実に支援金を増やしていき、今では資金だけで1兆ウォン(約930億円)を超えた。イ・ジョンファン理事長は『生命科学賞・数理物理学賞・化学賞・応用工学賞・人文社会科学賞の5分野で毎年、各受賞者に15億ウォン(約1億4000万円)前後の賞金を授与する』と語った。賞金額だけを見れば、6分野で各100万ドル(約1億900万円)のノーベル賞よりも規模が大きい」

   じつは、イ・ジョンファン氏が「韓国版のノーベル賞」構想を明らかにしたのは今回が初めてではない。2016年にも「アジア版ノーベル賞」を作るとメディアに明らかにしていた。

   中央日報(2016年7月20日付)「韓国の教育財団『アジアのノーベル賞を作る』」が、こう伝えている。

「イ・ジョンファン氏が明らかにした計画は壮大だ。部門別の賞金が10億ウォン(約9300万円)にもなる国内最大規模の『冠廷賞』を制定するという内容だ。イ氏は『アジアのノーベル賞を作らなければならないと考えて4年前から準備してきた』と語った。受賞部門は自然科学・応用科学・人文社会科学賞などで、『科学技術に韓国の未来がある。この賞金で研究に一層まい進すればよい。財団の奨学生の中からノーベル賞受賞者が出てきたらよい』と話した」
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