【株と為替 今週のねらい目】キター!「リスクオン」相場 株価2万3000円台に乗せるか(10月21日~25日)

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   米中貿易協議の部分合意やブリクジットをめぐる英国とEUとの離脱案の合意などの要因で、株式市場は世界的に好転。日経平均株価も2万3000円台が見えてきた。

   ただ、英国とEUとの合意案が英国議会で否決される可能性があることや、香港や中東情勢などの懸念材料がくすぶる。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ継続の思惑も広がりやすく、外国為替市場ではドル売りが先行しそうな気配もある。

   どうなる? 今週の株式・為替マーケット!

  • 株価2万3000円台に乗せるか!
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東京株式市場 好調な米国の企業決算、株価の下支えに

日経平均株価予想レンジ:2万2000円~2万3000円

2019年10月18日(金)終値 2万2492円68銭

   今週の日経平均株価は、2万3000円台乗せを試す可能性がありそうだ。

   前週は2週連続で上昇、2万2000円を回復するとともに、4月24日の年初来高値を更新した。米中貿易協議の一部合意を材料に、世界的なリスクオン相場となった。

   今週は、2万3000円台乗せを試す可能性がありそうだ。米中貿易協議の一部合意と英国のEU(欧州連合)離脱に関して英国とEUが合意したことなどを材料に、リスクオン相場が継続しそう。加えて、米国の企業決算が本格化しており、総じて好調な業績となっていることも、相場の下支え要因となりそうだ。

   ただ、英国のEU離脱に関しては、英国議会で否決される可能性が残っており、十分な警戒が必要だろう。

東京外国為替市場 EU離脱、残る英国議会での否決懸念

ドル・円予想レンジ:1ドル=107円50銭~109円50銭

2019年10月18日(金)終値 1ドル=108円24銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値は重くなりそうだ。

   前週のドル円相場は、ドルが強含みの展開となった。米中貿易協議の一部合意を材料に、リスクオンのドル買い・円売りが進み、ドル円相場は一時1ドル=109円に接近した。英国のEU(欧州連合)離脱に関して英国とEUが合意したことも、円売り材料に作用した。

   今週は、ドルの上値が重くなりそう。一時的に1ドル=109円台のドル高・円安の動く可能性はあるものの、米中貿易協議の一部合意、ブリクジットをめぐる英国とEUの合意という材料は相場に織り込まれてきている。むしろ、EU離脱が英国議会で否決されるリスクに対する警戒感は強い。

   また、翌週の29~30日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控え、再び米国の追加利下げ観測が強まる可能性は高く、ドルの上値を抑えることになりそうだ。

   経済指標は、国内では21日に9月貿易統計、23日に9月全国百貨店売上高、24日に8月景気動向指数、東京モーターショーなどが予定されている。

   海外では22日に米国の9月中古住宅販売件数、24日にECB (欧州中央銀行) の政策金利発表、ドラギECB総裁の定例記者会見、米国の9月新築住宅販売件数などが予定されている。

   なお、22日は即位礼正殿の儀が行われ、東京市場は休業となる。

(鷲尾香一)

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