えっ、一生懸命働いてもお金はついてこないの? 誰もが感じている事実を解く

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お金の「ゲーム」の本質とはなにか

   お金のゲームに終わりはありません。若くしてお金を手にしても、この先なにか取り返しのつかないことが起こらないとは限りません。セレブや有名人が手にしたすべてを失って、多額の借金を抱えたまま亡くなるニュースを目にすることがあります。たくさん稼いでいたのに、なぜお金がなくなるのか理解できません。

「お金を失うのは『収入以上に使ってしまうから』という人もいますが、そうではありません。それぐらいでは、何十億円というお金はなくならないでしょう。彼らがお金を失ってしまうのは『お金のルール』が絶えず変わっていることを知らないからです。2008年の不動産バブルを考えて見ましょう。巷では『不動産に投資しろ。お金はそこにある』と言われました。 住宅価格は急騰してお金も簡単に借りることができました。あるとき『お金のルール』が変わりました。住宅市場は下落しました。買った値段の倍で売れると信じて疑わなかった家の価値は半減したのです。そして金融の専門家は、次は金だと言います。けれど、経済が順調なら、金地金は利息を生まない、ただの黄色い石ころになり下がります」

   本田さんは、そう解説します。

    お金を増やす権威はたくさんいます。しかし、そんな権威のある人が、そもそも間違っていることが少なくないと、本田さんは警鐘を鳴らします。なにを、あるいは誰を信用すればいいのでしょうか。なにをコントロールすればいいのでしょうか。裕福とは何で、貧しいとは何でしょうか。この機会に考えてみませんか。is your money smiling?

(尾藤克之)

「Happy Money~The Japanese Art of Making Peace with Your Money~」(米国版)
米サイモン&シュスター社
本田健著
「一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money」(日本語版 本田健翻訳)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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