株価はスクエニ、コロプラともに大幅上昇
「ドラクエウォーク」のようなヒット作が誕生すると、スクウェア・エニック、コロプラ両社の業績に影響を与えることは、ほぼ間違いないだろう。しかし、その大きさとなると判断が難しくなる。
過去に大ヒットしたスマホ向けゲームアプリの「パズドラ」(ガンホー)や「モンスト」(ミクシィ)は、それぞれの自社IPであったため、課金額の大部分はそのまま自社の売り上げとなった。
しかし「ドラクエウォーク」は、制作、企画した会社と開発した会社とが異なるため、売り上げを両社がシェアすることになる。この課金額のレベニューシェアの割合によって、両社の業績への寄与度が大きく変わるかもしれないわけだ。
株価を見ると、配信後のスクウェア・エニックス、コロプラの両社は、大幅高の展開となっており、配信前と比べると、株価がコロプラは一時、約2.5倍に上昇。スクウェア・エニックスは一時、約1.3倍まで上昇している。コロプラについては、ファンダメンタルズを無視した空中戦(実際の企業価値と株価がかけ離れ、需給戦となっている状況)となっており、短期的には需給を意識した値動きが続きそうだ。
こうしたことから、今回は売買を見送ることにした。
おそらく、次の決算発表で確認できるであろう、レベニューシェアの割合次第ではコロプラ(2019年11月6日、2019年9月期通期決算の発表予定)、スクウェア・エニックス(11月上旬、2020年3月期第2四半期決算の発表予定)ともに、「買い」で入りたいと思う。