データサイエンティスト、報酬は4年連続でトップ
データサイエンティストは、米国では、ソーシャル求人情報サイトで高評価を受けており、報酬では4年連続でトップ。日本でも需要が増しており、本書で引用されている日本経済新聞電子版の2018年1月19日付によると「データ人材」の求人が「1年で6倍」になった。また、ビジネス経験がない新卒データサイエンティストを優遇する企業が増えているそうで、他の新卒に比べ1.5倍から2倍の給料を提示するケースもある。
厳しい争奪戦のなか採用したデータサイエンティストを生かせるかどうかは、本書によれば、文系アシスタントの存在しだい。著者は、そうした存在を社内で育成することをアドバイス。各ドメインに属してた人にデータサイエンスの知識などを身につけさせる。人財によっては、興味を持つようになり知識などを身に付けるだけではものたりず、結果的にデータサイエンティストになることもあるという。
データサイエンティストが注目を集め始めた近年は、専門の講座を設けているIT系の学校も少なくないが、期間も費用もそれなりにかかる。まずはアシスタントから始める手もありそうだ。
「文系のための データサイエンスがわかる本」
高橋威知郎著
総合法令出版
税別1300円