日本最大級の求人サイトという「はたらこねっと」ユーザーを対象に、「副業をしたことがあるか」聞いたところ、「ある」と回答した人は58%にのぼった。「はたらこねっと」や「バイトル」などの求人情報サイトを運営するディップが、2019年10月10日に発表した。半数以上が副業を経験していることがわかった。
副業で多い職種は飲食・接客
調査によると、「副業をしたことがあるか」の問いに「ある」と回答した人は58%で、2018年2月に実施した調査時の56%を上回った。理由は、「生活の足しにするため」が39%でトップ。「自分で使える自由なお金が欲しかったため」(15%)「将来の貯金にあてるため」(10%)を合わせると、大半が経済的な動機といえる。
副業経験者が、副業として希望していた職種の1位(22%)は「一般事務・営業事務・データ入力」のデスクワーク。しかし、実際にその職種に就いたのは12%にとどまり、副業として最多だったのは「飲食・接客」(21%)だった。最近利用が増えていて、また働く人も比較的自由な時間に手軽に勤務できるウーバーイーツなどの宅配(出前)の影響があるかもしれない。
また、副業を選ぶ際に重視した点については、最も多いのが「給与」(20%)で、続いて「勤務地」(19%)だった。
政府は2017年3月の「働き方改革実行計画」を踏まえ、18年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定。副業・兼業の普及促進を図っており、これに応じて副業を認める企業が増えている。
なお調査は、2019年6月10日~7月7日にインターネットを使って実施。1144人から有効回答を得た。