【日韓経済戦争】「悔しい!」「苦々しい!」日本のノーベル化学賞受賞に大ショックの韓国紙 その意外なワケは?

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「安倍首相のおかげでノーベル賞の夢が現実に」

安倍晋三首相のおかげで韓国人がノーベル賞をとれる?
安倍晋三首相のおかげで韓国人がノーベル賞をとれる?

   一方、科学者の中には、今回の安倍晋三政権の韓国に対する仕打ちが、科学系ノーベル賞の分野で韓国が日本を追い越す絶好のチャンスを与えることになったと訴える人まで現れた。「トンデモ論法」に思えるが......。

   中央日報(10月3日付)のオピニオン面「時論:韓国が『科学ノーベル賞』日本を追い越す自信を持つ理由」で、イ・スンソプ韓国科学技術院機械工学科教授が、こう寄稿している。韓国科学技術院は韓国トップクラスの理工系国立大学だ。

「毎年10月になると、韓国人は隣国・日本のノーベル賞受賞の便りに羨望と相対的剥奪感を感じる。いつになれば韓国からも科学分野のノーベル賞受賞者が出てくるのか。筆者はこの質問に非常に肯定的な立場だ。自信を持つ1つ目の理由は、筆者が科学技術界の事情をよく知っているため、2つ目の理由は『ヤン・ジョンモ事例』のためだ」

   ヤン・ジョンモとは、1976年モントリオール五輪のレスリングで金メダルを獲得した人で、「韓国初の五輪金メダリスト」とされる。1936年ベルリン五輪のマラソンで、ソン・ギジョンが金メダルを取ったが、日本統治時代に日本代表として出場したため、韓国では初の金メダリストとして認められていないのだ。

   イ・スンソプ教授はこう続ける。

「筆者は韓国のノーベル賞のことを話すたびに『ヤン・ジョンモを知っているか』と学生に質問する。1960~70年代、韓国人の夢は五輪金メダルだった。ヤン・ジョンモが日本解放後初めて金メダルを取った。ソン・ギジョンの暗鬱を晴らしたのだ。当時の号外のタイトルは『民族の念願が叶う』だった。日本は1928年の金メダル初獲得以来、韓国が初めて金メダルを取った76年までに計65個の金メダルを保有した。韓国は48年間、日本の金メダルの便りを羨望の眼差しで見つめていた。だが、今や韓国は金メダル約120個を保有したスポーツ強国になった。過去30年間、韓国の金メダル数は日本をはるかに上回る」

   だから、金メダル同様、ノーベル賞で追い越すのも、夢ではないというわけだ。その未来を安倍首相が開いてくれたと、こう続ける。

「最近、韓日葛藤状況を称して輸出報復、経済侵略と呼んでいる。だが、筆者は『既得権放棄』だと理解している。韓国企業は急速に国際競争力をつけてきたが、最も大きな障壁が日本の部品・素材産業だった。部品・材料はその特性上、長い研究期間が必要だ。やっと国産化に成功したと思っても、日本のありえない価格引き下げに振り回され、商品化に失敗する事例が茶飯事だった。一歩先に研究・商品化した日本企業の既得権だった」

   安倍首相の輸出規制措置は数十年間積み上げてきた日本製品の既得権を放棄する宣言だと見ることができる。一時的な需給の困難はあるが、研究者は緊迫感をもって開発に没頭し成功させなければならないという使命感ができた。韓国の科学技術の発展のために、そして科学ノーベル賞をとるために、「安倍首相がグッドタイミングで政策措置をとってくれたことに感謝したい」と、イ・スンソプ教授は結ぶのだった。

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