ドル円相場が下落した。週明けは1ドル=108 円台前半まで上昇したが、米国の9月のISM製造業景気指数が2009年以来の低水準となったことで米国金利が低下。さらに米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が下落に転じると、ドル円相場も107円台半ばまで下落した。
「リスクオフ」のムードが一気に広がり、米国の9月のISM非製造業景気指数も3年ぶりの低水準になると1ドル=106円48銭まで売られた。その後もジリ安が続き、106円台後半で推移している。
FX大学対抗戦も、あと1か月。巻き返しがなかなか厳しそうな早稲田大学だが、「今後を見据えてしっかりとウォッチしていきたい」と気持ちを引き締める。懸命に國學院大学を追う明治大学は、積極的な取引で利益を積み上げ。慶応義塾大学も果敢に挑んだが、リアルタイムで相場を見ていられず、わずかにマイナス。一橋大学は、リスクオフへの動きを読んで、1ドル=107.672円でドル売りに成功。利益を確保した。國學大は「トレンドが一方向でわかりやすい相場だった」と振り返るものの、取引できず。
残りの期間をしっかりウォッチ(早稲田大学)
10月4日(金)
今週1日までは前週からの勢いそのままにドル高基調での推移していた。引き続き米中貿易問題が下落要因となり、途中アップダウンがあったものの、米国政権が中国株をニューヨーク証券取引所への上場を廃止することを検討しているとの報道に対して、米財務省が否定的なコメントをしたことで、市場のプレイヤーの不安は一時的に払拭されたようだ。
この発言を受けて、米株式市場も反応。上昇し、ドル円相場もそれに引っ張られるようにして高値1ドル=108.1円を付けたような形となった。しかし、週半ばから後半にかけてのドルの動きは軟調だ。翌2日からシャープに下落。108円を割り込み、安値1ドル=107.6円付近まで達した。
どうやらADP雇用統計が予想を下回ったことで、株式市場(ダウ平均株価の600ドル下げ)と長期金利が急低下したことで、米国経済の先行きに対しての悲観的な見方が再浮上したことによるものだと考えられる。
ドル円相場についても、それからは下落基調に陥り、きょう安値1ドル=106.5円をマークした。今週もトレードなし。総資産は変わらずだ。このFX大学対抗戦も残すところ、あと1か月となり、なかなか巻き返すのは厳しそうだが、今後を見据えてしっかりと残りの期間をウォッチしていきたい。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月4日現在 5603円
多忙のため、今週は取引できませんでした(明治大学)
10月1日(火)
ドル円相場は、9月のISM製造業景況指数が低水準となったことで急落したので、1ドル=108.2円を損切りライン、107.53円を利益確定として1ドル=107.82円でショートした。
10月2日(水)
引き続きショートで1ドル=107.9円を損切りライン、107.4円を利益確定ラインにして1ドル=107.6円のポジションを持つ。
10月4日(金)
ドル円が1ドル=106.482円まで落ちた。雇用統計にあわせて動きたいがトレードできないので、1ドル=106.35円まで落ちたとき106.5円で損切り、106.13円で利益確定させる注文だけ出しておいて今週は終了。
10月5日(土)
反発して106.35円まで落ちなかったため、何もなし。
490円のプラス。
トランプ米大統領が「中国の貿易交渉団が来週米国を訪れ、通商協議を行う見通し。10月10日~11日に開催される予定の米中通商協議のため、いつものとおり、動きがあり次第くっついていきたい。
そろそろ終わりが近づいているので、過去最大のプラスをつけたいが、さすがに無理なトレードはできない。でも、最後の取引はマイナスでは終わりたくはないなぁ(笑)。
前週からの損益 プラス490円
10月4日現在 2万6288円
1ドル=107円でロングを持ったが......(慶応義塾大学)
10月3日(木)
ドル円相場は10月1日の1ドル=108.400円の高値から1ドル=107.700円あたりを押し目として1ドル=109.950円まで、ドルが下落してきた。押し目(価格が上昇した後に下落すること)の形と値幅をボックスにして観察してみたところ、E波動とでの値幅が達成されており、現在朝の12時ごろでドル円が1ドル=107.100円あたりで推移していたので、ここの価格帯を境にドルが上昇に転じる可能性が高いと判断。1ドル=107.120円でロングポジションをもった。
ここを境に上昇トレンドへの反発を期待したいところだが、最悪は一たん上を目指したとしても、現在観測されている下落トレンドでの押し目にすぎない可能性もあるため逆張りでの大損を避けるために損切りは直近の安値更新に設定した。
その後、夕方ごろに1ドル=107.300円まで下げたため、損切り幅を建て値に設定したが、すぐに建て値まで戻ってきてしまった。
夜に改めてチャートを確認したところ、自分のロングした場所が小さい値幅ではあるがE波動での値幅が出ており、その値幅を1ドル=107.300円付近で達成して戻ってきていたので、リアルタイムでこの値幅に気付いていたら、決済できたのではないかと悔しい思いをした。
最近は、N波動(アルファベットのNも形をした波動=相場の動き。Nの字を描く過程で、1波→2波→3波と波動を構成する)やE波動(N波動は1波と3波が同じ長さで構成されるが、E波動は3波のほうが伸びる波動を形成する)での値幅を意識してトレードしているが、気付くのにまだまだ時間がかかっているため、いかに早く気付けるか腕を磨いていきたい。
前週からの損益 マイナス2円
10月4日現在 9048円
「リスクオフ」を読んでプラス確保(一橋大学)
9月30日(月)
今週から10月に突入。最近の米国経済は元気がない。今月は米国企業の決算発表が目白押しだが、経済指標だけでなく、実際の企業成績にも陰りが見え始めるといよいよ...... といった感じがする。市場の期待も利下げ、利下げの一辺倒で、金融政策頼みのフシがあり、元気のよい相場になるとは思えない。
10月2日(水)
ドルの急落。製造業ISMが悪化したうえ、トランプ米大統領がドル売りを煽るようなツイートを発信した。トランプ米大統領は、まあいつものこととしても、製造業ISMの悪化は見過ごせない。リスクオフへの動きになると思い、1ドル=107.672円でドルを売ってみた。その後、1ドル=107.377円で利益を確定した。
10月4日(金)
米国経済は元気がないと書いた、その週にさっそくドルが売られ始めたわけだが、こうなってくると市場の期待はFRB(米連邦準備制度理事会)の対応に向けられる。利下げはほぼ確定だと思うが、どの程度の利下げとなるか――。まあどちらにせよ、月曜日(9月30日)に書いたように、金融政策頼みの市場は好ましいと思えないが。
前週からの損益 プラス295円
10月4日現在 1万5332円
1円以上の値動きがあったのに......(國學院大学)
今週のドル円相場はキレイに下落して円高ドル安が進行した。9月30日(月)に1ドル=107円90銭台で始まり、その後下落。10月4日(金)の終値は106円80銭台となった。今週も1円以上動いたので、取引していればそれなりに稼げるチャンスはあったと思うが、残念ながら多忙で取引できなかった。
今週は円高ドル安が進行したが、その原因を考えてみた。好調だったドル円相場が10月1日(火)に下落した要因の一つと考えられるのは、ISM製造業統計が悪化である。9月のそれは47.8と、前月の49.1から悪化して2009年6月以来の低水準を記録した。また、指数の低下は6か月連続となる。これに加えて、キャピタル・エコノミクス(トロント)の主任米国エコノミスト、 ポール・アシュワース氏が「景気減速は確実に訪れている」旨の発言をしたのも、下落要因であると考える。さらに、 オアンダのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「米主要 指標の大半が低下トレンドにあり、景気減速をめぐる懸念が確認されつつある」と指摘した。
このように米国の景気が減速傾向にあるため、円高ドル安が進行したとみられる。トレンドが一方向でわかりやすい週であったのにも関わらず、取引できなかったのは残念。このFX大学対抗戦も残り1か月なので、迫ってくる明治大学をなんとか振り切りたい!
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月4日現在 3万1074円