「不利」なことも言い換えでプラスに
転職コンサルタントがスカウトを送る際、ウェブ履歴書上で特に注目しているポイントについて聞いたところ、「プロフィール」で注目している1位が「学歴や職務経歴が評価でき、応募先と関連性があるか」が65%、次いで「転職回数から組織適応力に問題がないか」の57%、「希望年収と現在年収に隔たりがないか」の51%などが高い割合を示した。「職務経歴書」で注目しているポイントは、「職務内容が具体的に記載されているかどうか」(86%)が最多だった。
「ミドルが職務経歴書・履歴書の作成にやってしまいがちな失敗例」について、回答のトップ3は「仕事の成果に具体性がない」(35%)、「レイアウトが見づらい」(33%)、「棚卸ができておらず、情報量が少ない」(32%)。コンサルタントらが注目しているポイントが欠落しているということだ。
アンケートに答えたコンサルタントらは「書類選考を通過しやすい職務経歴書の特徴」として、次のことをアドバイスしている。
・職務内容に、実績と工夫した点が盛り込まれていること。 キャリアの棚卸が正確にできておりキャリア上の強弱のポイントが分かりやすいこと ・シンプルで読みやすいこと。使いまわしではなく、応募先毎にカスタマイズして作成していること。自身の業務スキルのみならず、ヒューマンスキル・人柄がうかがえること ・一見、不利と思われることでも、言い換えて表現できていると、プラスの印象に繋がる。経験不足を補う努力をした、自主学習している...などの表現をすることで印象は大きく変わる
なお調査は、エン・ジャパンが運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」を利用している転職コンサルタントを対象に、2019年9月10日~19日に実施。170人から有効回答を得た。