20代でも年収1000万円を狙える企業・職種がある。最近では、優秀な⼈材を確保するために⼊社1年⽬から1000万円以上の年収を⽀払う企業も出ている。
いったいどんな会社で、どんな働き方をすれば、そんなことが可能なのか。就職・転職のジョブマーケット・プラットフォーム「Open Work」を運営するオープンワークが2019年8月28日に発表した調査をみると――。
28歳1400万円の野村證券、毎年100万円増の東京海上日動
調査は、「Open Work」に登録している20代の会員で、現在年収1000万円以上か、もしくは20代のうちに1000万円台を狙えるポジションにいる人から、自分が働く企業の評価を8万9700件のクチコミから集めた。彼ら・彼女らが語るリアルな給与事情。若⼿から稼げる企業とは――。実名を挙げて語っている。
まずは、「証券」「保険」「不動産」の営業職から。売り上げに応じたインセンティブ報酬の高い営業職では、20代で1000万円を超えるケースも珍しくないが、ごく⼀部の好成績の社員に限られるため、成果を出すことが求められる。
「5年⽬ 年収1100万円。給料800万円、ボーナスプラス⽉間賞、社⻑賞300万円。6年⽬から課⻑代理になり、さらに上がる予定。給料⽔準は⾮常に⾼く、実績次第でボーナスや賞⾦がもらえる。残業代はすべてきっちり付く。仕事内容が⾮常に厳しいので、これくらい貰って普通と思う」(⼤和証券、⼥性・営業)
「28歳1400万円、ほか各種⼿当あり。⽇系企業の中では破格の⽔準だと思う」(野村證券、男性・営業)
「⼊社1年⽬すぎたあたり、20代中盤で1000万円。完全成果報酬」(プルデンシャル⽣命保険、男性・営業)
「営業職なので給与は歩合制。多少営業成績がよい程度ではあまり給与にインパクトはないが、⾮常にできる営業職の場合は、新卒2年⽬でも1000万円を得る⼈もいる。ただし、極端に営業実績が出せないと、⽣活できないレベルまで年収が下がる可能性も⼤いにあるため、安定感はない」(⽇本⽣命保険、女性・個⼈向け営業)
「⼊社時の年収は500万円程度で、毎年約100万円増えていくイメージ。賞与は平均8・5カから9カ⽉程度。毎年平均レベルの賞与が⽀給され、かつ平均以上の評価を得ていれば、年収は3年⽬で700万円、6年⽬で1000万円程度。29歳、7年⽬でほぼ全てのグローバルコース(総合職)の社員が課⻑代理に昇格、この時点で約1100万円」(東京海上⽇動⽕災保険、男性・商品開発)
「⼊社5年⽬年収1000万円。⽉給30万円、ボーナス年間280万円、インセンティブ350万円。契約が取れるとインセンティブがものすごいので、継続的に契約できればいい仕事だと思う。何もしなくても会社⾃体の業績がよいので500万円はもらえる」(⼤和ハウス⼯業、男性・営業)
「個⼈の予算に対する達成率が夏と冬のボーナスに反映される。20代でも1000万円を超えることが可能で、やりがいはある」(東急リバブル、男性・法⼈営業)
「20代 1000万円。そもそもの固定給が⾼めに設定されているが、加えて歩合給がとても⼤きい。他にもキャンペーンなどで、歩合の率が⾼くなるなど、社員の⼠気を上げようと本社もいろいろと考えている。努⼒次第では、⼤⼿商社マン以上に稼げる」(⼤東建託、男性・建築営業)
続いて、巨額な資産の投資や運⽤を行なう⾦融専⾨職。⾼い基本給に加え、営業職同様、成績によるインセンティブが報酬を左右するが、ダイレクトに成果が数字に表れるため、⽢さが許されない厳しい世界だ。
「28歳1400万円。ボーナスが⼤きい。2年⽬でトップセールスだったので、1回のボーナスで400万円もらったこともあった」(野村證券、男性・リテール)
「27歳、1000万円。年収は交渉次第。⼊社時にはどんどん交渉すべき」(⽇興アセットマネジメント、男性・アナリスト)
「⼊社2年⽬、年収1300万円、27歳。基本給とインセンティブで構成。借り上げ社宅制度があるため、税率分だけ住宅費のメリットがある」(JPモルガン証券、男性・投資銀行業務)
「新⼊社4年⽬、26歳、1000万円から1300万円。ボーナスは年によって差があります」(ゴールドマン・サックス証券、女性・証券部)
「新卒⼊社2年⽬、25歳、年収900万円〜1000万円、ボーナス250万円」(メリルリンチ⽇本証券、男性・アナリスト)
「ベースサラリーは、アナリスト1年⽬750万円→アソシエイト1年⽬1200万円。ベースサラリーはタイトル次第で年功序列。よほど成績が悪くない限り毎年少しずつ上がる。ボーナスはぴんきり。会社の成績、部署の成績、個⼈の成績次第で⼤きく変わり、⾼い⼈だと3〜4年⽬ぐらいで1000万円を超えるかも」(メリルリンチ⽇本証券、男性・マーケット部⾨)