【企業分析バトル】勝負の一手は「JT」に託す 斜陽のたばこ産業も、今は冷凍食品に強み(明治大学)

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   2019年9月、消費増税の目前で駆け込み需要がアップする反面、日韓の経済問題は前月同様に続いており、株式市場を見るうえでは懸念することが多くある。

   しかし企業分析バトルの大詰めの月で、今回選ぶ企業によっては勝敗が変わるといってもよい。なので、今回は自分が行きたい企業という点も重視するが、1か月で株価が確実に上がりそうな銘柄を選んでいきたい。

   選んだ銘柄は、「JT(日本たばこ産業株式会社)」だ。

  • タバコだけじゃない、新しい「JT」
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圧倒的に配当利回りがいい!

【JT 日本たばこ産業(2914)】
2019年9月3日、1株2215円で100株を購入しました
年初来高値2019年2月21日        2899円
年初来低値2019年9月4日         2179円
2019年9月30日現在           2366円

   東証1部に上場する「JT」、日本たばこ産業株式会社は、日本のたばこ市場をけん引する大企業で、その名のとおり、たばこの会社としてのイメージを強く感じる人は多いかもしれない。また現在、日本では禁煙を促す法令が数多く制定されはじめ、たばこ産業を担っている「JT」の事業展開は難しいと思われるかもしれない。

   しかし、JTはいまや、たばこ産業以外にも医薬事業や加工食品事業も取り扱っているため、たばこ産業の会社ではなく食品企業として台頭しており、将来的にまだまだ成長する可能性が大いにある。

   そして今回は、最後の企業分析のため、私が将来就職したいと希望している食品事業に携わっている銘柄を選んだ。今回の銘柄は食品事業以外にも力を入れているが、なぜ食品事業に特化している企業ではなく、他の事業にも力を注いでいる企業にしたのか――、という理由とともに「JT」の企業分析を行っていく。

   最初に、「JT」を選んだ理由として挙げられるのが、他の銘柄よりも圧倒的に優れた配当利回りであることだ。「JT」は今まで選んできた銘柄の中でも、自己資本比率やROA(総資産利益率)、ROE(自己資本利益率)などの指標はとても低い。

   しかし、一方で配当利回りは今まで選んできた銘柄よりも群を抜いて高いことがわかる=下表参照

注:数字は、2019年8月現在
注:数字は、2019年8月現在

   そのため、配当金がもらえる権利を手にできる日(6月末、12月末)が近づくと、株価は上昇するが、逆に配当の権利がもらえる日まで遠いと株価は下がってくる。また、過去のチャートからも、8月から9月上旬は株価が比較的に安価になることが多い。

   そのため、「JT」は現在割安だと考え、この銘柄を選ぶ一つの理由となった。

食品部門は冷凍食品に強い「テーブルマーク」が担当

   「JT」選らんだもう一つの理由は、JTの食品部門を担当しているのが冷凍食品に強い「テーブルマーク」であるためだ。

   冷凍食品は日ごろからお弁当や自炊する気力がない場合などに大変役に立つうえに、主観的だが、とても美味しい。そのため、わたしは冷凍食品を主に取り扱っている企業に大変興味があったが、その中でも「テーブルマーク」は日本の冷凍食品業界でもトップ企業と言えると思っている。

   その「テーブルマーク」が食品部門を担っているJTの食品事業は安定していると考えられる。

   さらにJTは食品部門以外にも、たばこ事業や医薬品事業を取り扱っている。そのため、もし食品事業で理想とする事業拡大を果たせなくても、他の事業でその分を埋めることが可能である。

   もはや斜陽産業といえる「たばこ」のイメージが先行している「JT」だが、じつは非常にリスクヘッジに優れた企業に「変身」しているのではないかと考え、最後にこの銘柄を選択した。

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