東京外国為替市場 日米貿易協定合意でドル買い
ドル・円予想レンジ:1ドル=107円00銭~108円50銭
2019年9月27日(金)終値 1ドル=107円92銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、底堅い展開となりそうだ。
前週のドル円相場は、ドルがやや強含みで推移した。トランプ米大統領のウクライナ疑惑が浮上し、リスク回避のドル売りも見られたが、日米貿易協定の締結合意などがドル買い材料に働いた。
今週のドル円相場は、ドルの上値は重いものの、底固い展開となりそうだ。トランプ米大統領のウクライナ疑惑は、ウクライナ大統領が「トランプ大統領との電話会談は通常のもの、何の圧力もなかった」と発言したことで、市場は落ち着きを落ち戻しているものの、米民主党や下院がトランプ大統領の弾劾調査を行う予定で、予断を許さない状態だ。
相場の材料となりそうなのが、日米の経済指標。米国では9月のISM製造業景況指数や雇用統計などの重要経済指標が発表され、国内では日銀短観の発表がある。
経済指標は、国内では30日に9月18日、19日に開催された日銀金融政策決定会合の主な意見、8月の鉱工業生産、10月1日には9月調査の日銀短観、8月の失業率・有効求人倍率、2日に9月マネタリーベース、9月の消費動向調査などが予定されている。
海外では、30日に中国の9月製造業PMI、10月1日に中国建国70周年の記念式典で習国家主席が演説、米国では9月のISM製造業景況指数、4日に米国の9月雇用統計と8月の貿易収支などが予定されている。
なお、10月1日から消費税率が10%に引き上げられる。
(鷲尾香一)