ドル円相場が落ち着かない。中東情勢の悪化で地政学リスクの高まると、ドル円相場は1ドル=107円44銭まで下落したが、2019年9月17日に東京市場が開くとドル買いが強まり一時108円37銭まで上昇した。
18日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)が利下げを発表。ただ、追加利下げに慎重なことがわかるとドル買いが優勢となり、108円48銭まで上昇した。翌19日の日銀金融政策決定会合では、追加緩和への期待が薄れたことで1ドル=107円79銭まで下落。しかし、すぐに108円付近まで値を戻した。目まぐるしく動く相場で、早稲田大学はムードは「ドル高」でも不安定な要素が多く慎重な構え。明治大学は、取引を見合せ。慶応義塾大学は、このまま下落が続くようであれば、「押し目を待ってショートで入りたい」と、身構える。一橋大学は「調整が入る」とみて、慎重。國學院大学も明治大の追い上げを気にしながらも、取引はできず。
ドル高ムードも「不安定要素」多く(早稲田大)
9月20日(金)
今週のドル円相場は、週前半に前週から続くドルの長期的な力強い動きに押されるように、右肩上がりにあったものの、週後半にさまざまなニュースが重なり失速。再度ベンチマークである1ドル=108円台を割り込んだ。19日の急落は日単位では値幅0.8円の下落と大きなものではあったが、前週を含めた2週間のスパンで見てみれば、いまだレンジ圏内の推移におさまっているとみることはできるだろう。
為替推移がレンジ相場で収まり、留意すべきラインが明白なのは助かるが、この相場観でチャートに張り付いたテクニカルベースのトレードに、果たしてどれほどの効力があるのかは未知だ。
今月のドル高ムードは、ほとんどが米中問題のいざこざに対する市場の見方がポジティブ寄りであったことによるものが大部分を占めていると感じており、未確定の要素に支えられている現在の価格水準は、非常に不安定であるとみている。
今週19日のドル急落をみても、主原因のサウジアラビア国営石油会社が攻撃されたことに端を発する世界経済不安によるドル下落と、外部的な側面が相変わらず際立っており予測は困難であるような状態だ。今後のポジションを取るのも慎重に考えたい。
今週はトレードなし。総資産は変わらずだ。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
9月20日現在 5603円