「出戻り就職」女性に根強い復帰希望! メリット、デメリットを専門家に聞いた

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   一度退職した会社に復帰する「出戻り就職」をする女性が増えている。主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関「しゅふJOB総研」の調査では、9割近くの女性が「復帰できる制度をつくってほしい」と望んでいる。

   人材難の今日、「出戻り就職」は会社側にとってもメリットがあるという。出戻る側、受け入れる側、どんなことに気を付けたらいいか。専門家に聞いた。

  • 「出戻り」でも堂々と働きたい(写真はイメージ)
    「出戻り」でも堂々と働きたい(写真はイメージ)
  • 「出戻り」でも堂々と働きたい(写真はイメージ)

外資系にはよくある「アルムナイ制度」とは?

   一度自社を退職した人間を再度社員として迎え入れるシステムとして、「アルムナイ制度」が、最近広がっている。アルムナイ(alumni)とは、卒業生・同窓生を指す英単語で、企業では離職者のOB・OG会を指す言葉として使われる。

   大学の同窓会のコミュニティーのように、アルムナイネットワークをつくり、SNSなどでつながったり、交流会を頻繁に開いたりして、企業と離職者がたえず情報交換を行って関係を継続する。

   企業側のメリットは多くある。人材が欲しいときにすぐに即戦力になる離職者を再雇用できる。離職者は入社時教育の手間が少なく、なじむのが早いし、成果を計算しやすい。また、離職者の将来の復帰を見込むことによって、採用戦略の幅が広がる。さらに、退職後も関係が続くことでケンカ別れのリスクを防止できる。そして、アルムナイネットワーク自身が顧客になる。

   アルムナイは日本ではまだ導入する企業は少ないが、欧米の企業、特にコンサルティング業界では一般的だ。日本でも外資系コンサルティングのアクセンチュアが、会社のホームページに「アクセンチュア・アルムナイ・ネットワーク」サイトを設けており、世界中で15万人のOB・OGが登録。パーティーなど年間約150のイベントを行ってつながっているという。

   こうした「出戻り就職」について、主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関「しゅふJOB総研」が2019年8月26日、「一度退職した会社に戻るのは、あり?なし?」という意識調査を発表した。

姉妹サイト