2週連続で過去最高値に迫った米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価だが、最高値を更新することはなかった。一方、米中通商交渉は2019年10月初めに閣僚級交渉が予定されているものの、交渉進展が期待できなければ、引き続き株価の上値は重くなりそうだ。
中東情勢が不安定になっていることにも注意が必要。日米貿易協定もすんなりとはいかないようだ。前週までの楽観的なムードが一転して、リスクオフに流れる可能性が高まっている。
どうなる? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 株価2万2000円台回復も上値重く
日経平均株価予想レンジ:2万1800円~2万2200円
2019年9月13日(金)終値 2万2079円09銭
今週の日経平均株価は、上値の重い展開となりそうだ。
前週の日経平均株価は、3週連続の上昇となり、終値ベースで約5か月ぶりに2万2200円台を回復した。米中貿易摩擦に対する懸念が後退し、米欧の金融緩和政策の実施が相場の買い材料となった。
今週の日経平均株価は、日経平均株価は2万2000円台を回復したことで、利益確定売りの出やすい状況になっており、上値は重そう。ただ、積極的に売り込むほどの材料もないため、狭いレンジでのもみ合いが予想される。
そうしたなか、14日にサウジアラビアの石油施設が攻撃を受けて以降、中東情勢が不安定になっていることには注意が必要。また、原油価格が急騰しており、今後の原油価格動向を注視していく必要があろう。
注目は、25日の日米首脳会談。安倍首相とトランプ米大統領は首脳会談で、日米貿易協定の合意文書に署名することを目指していたが、法的な審査が遅れているため見送ることが、23日に報じられた。相場に影響を与える可能性がある。