仮想通貨は確実に世の中を変える
では、仮想通貨の取引高が今よりも乏しかった時はどうだったでしょうか――。2013年3月に発生したキプロス・ショックを見てみましょう。
この時に、キプロスの人の銀行預金の一部に税金がかけられるという事態が発生しました。その時にキプロスの人が目を付けたのが、ビットコイン(BTC)です。2013年1月には1BTC=1200円程度でしたが、ユーロからビットコインへ急激に資金が流入し価格は急騰。4月には1万3000円を超え、短期間で10倍以上になったほどの歴史的急上昇となったのです。
これは投機的取引がほとんどなく、一方的に「買い」に偏った結果だと言えます。
仮想通貨の普及には、セキュリティと価格の安定性が重要だと言われています。そのため、フェイスブックの「リブラ」が登場し、良くも悪くも世界が変わると注目を集めています。
仮想通貨を取引するユーザーは増え続けており、レバレッジ取引も盛んになっていることから、年々価格は安定していくのではないでしょうか。
金融市場の長い歴史を見てみると、日経平均株価は4万円近くから1万円割れまで下落。米ドル円は90年代には1ドル=150円だったものが、80円まで下落しました。
歴史ある金融商品ですら、10年も経つと2倍以上の値動きが発生するのです。仮想通貨の誕生からわずか10年。凄まじい成長ゆえの反動もありますが、確実に世の中を変えているテクノロジーであり金融商品です。
そんな仮想通貨の取引に参加することは、世の中を支える一翼を担っているといえるのかもしれません。(ひろぴー)