【著者に聞く】育児に苦闘する働き盛り男女に全力エール 仕事、減らしたっていいじゃない!

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「イクメン」「すごはは」になれずに悩むパパ、ママへ

   それでも幼い娘は、常に目を配っていないと「万一」が起きてからでは遅い。最優先すべきは娘の命であり、その軸はぶれないとの決意のもと、本書にあるように「思うように仕事ができないことで、自分を責めそうになりますが、なんとか思いとどまっています」というのが本音なのだろう。

   常見さんの言葉からは、自身と同じ立場にある、働き盛りの年齢で育児に奮闘する人たちへのエールが聞こえてくる。

   ただ、本人は「イクメン」と呼ばれることに抵抗を示す。

「いかにも仕事と家庭を両立している理想的なイクメン像、凄母(すごはは)像が喧伝される社会において、なかなかそうはなれずに悩んでいるパパやママもいるのではないでしょうか」

と、疑問を呈す。

   共働きをする夫婦間で役割分担をすることは必然で、「男性だ、女性だと敵対するのではなく、互いに働きながら協力して子どもを育てる」と認識することの必要性を訴えている。

(荻仁)

「僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う」
常見陽平著
自由国民社
税別1200円

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