東京外国為替市場 米国の利下げは織り込み済み
ドル・円予想レンジ:1ドル=107円50銭~109円30銭
2019年9月13日(金)終値 1ドル=108円07銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、底固い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが堅調に推移した。米中貿易摩擦の緩和期待を背景に、リスク選好のドル買いが進み、ドルは1ドル=108円台に上昇した。1ドル=108円台は8月1日以来。
今週の外国為替市場でドル円相場は、引き続き米中貿易摩擦の緩和期待によるリスク選好がドル買い材料として意識されるが、17日から18日にはFOMC(米国連邦公開市場委員会)が行われ、FRB(連邦準備制度理事会)が追加利下げを実施すると予想されており、ドルの上値を抑える要因に働きそうだ。
ただ、米国の利下げは市場に織り込まれており、大きなドル売り材料とはならないとみられ、ドルは底堅い展開が予想される。また、18日からの日銀金融政策決定会合にも要注意。
経済指標は、国内では18日に日銀金融政策決定会合(19日まで)、8月の貿易統計、19日に黒田東彦日銀総裁会見、基準地価の公表(国土交通省)、20日には8月の消費者物価などが予定されている。
海外では17日にFOMC(18日まで)、8月の米国鉱工業生産、18日には8月の米国住宅着工件数などが予定されている。
(鷲尾香一)