有料のごみ袋を海や川には捨てない
「自分はレジ袋を決して無駄にはしていない。ごみを出すときに有効利用している」などといった意見もあるだろう。だけど、ごみ収集用の袋を指定する自治体も増えていて、「燃えるごみはピンク色の袋に、燃えないごみは緑色の袋に」などと決めたりしている。
スーパーなどの有料レジ袋に比べて、いくらか割高にはなるだろうが、それらをもっと普及させればいいのではないか。そして、わざわざごみ出し用に買ったこれらのごみ袋が、気軽に川や海などに捨てられるとは思えない。
ただ、わが国でレジ袋が全廃されても、地球規模のプラごみの削減といった点から見れば、効果はほんのわずかだろう。
だけど、レジ袋は私たちにもっとも身近な使い捨てプラスチックのひとつである。それを「全廃」することはプラごみ削減に向けて象徴的で大きな意味を持つのではないだろうか。単なる「有料化」では隔靴掻痒(かっかそうよう)の感がする。(岩城元)