その97 レジ袋「削減」につながらない「有料」ごみ袋 「こんなものいらない!?」(岩城元)

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有料のごみ袋を海や川には捨てない

   「自分はレジ袋を決して無駄にはしていない。ごみを出すときに有効利用している」などといった意見もあるだろう。だけど、ごみ収集用の袋を指定する自治体も増えていて、「燃えるごみはピンク色の袋に、燃えないごみは緑色の袋に」などと決めたりしている。

   スーパーなどの有料レジ袋に比べて、いくらか割高にはなるだろうが、それらをもっと普及させればいいのではないか。そして、わざわざごみ出し用に買ったこれらのごみ袋が、気軽に川や海などに捨てられるとは思えない。

   ただ、わが国でレジ袋が全廃されても、地球規模のプラごみの削減といった点から見れば、効果はほんのわずかだろう。

   だけど、レジ袋は私たちにもっとも身近な使い捨てプラスチックのひとつである。それを「全廃」することはプラごみ削減に向けて象徴的で大きな意味を持つのではないだろうか。単なる「有料化」では隔靴掻痒(かっかそうよう)の感がする。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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