IR=カジノじゃない! 広さは全体のわずか3% シンガポールではギャンブル依存症減らす効果

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「IR=カジノ」のイメージなぜ?

   さて、IR推進法をきっかけに前面に押し出される格好になったカジノだが、これが有害視されるのは、ギャンブル依存症のイメージがつきまとうからだ。さらにはそこから広がって、IRの多くがカジノで占められるかのように思われ、なかには大規模な秘密の賭博場を連想する人もいるという。

   IR実施法では、その施行令によって、カジノの営業区域の延べ床面積はIR全体の3%以下に制限。もちろん、IRの一施設という位置付けだ。このようにIRの一部にしか過ぎないカジノなのだが、収益面では重要な存在。日本のIRは、シンガポールの例を参考にしているが、同国のIRの一つ「マリーナ・ベイ・サンズ」では、全体の売上高のうちカジノが占める比率は78%。面積で3%に満たないカジノが売り上げでは8割近くをもたらしているのだ。

   シブチン先生はこうもいう。主要先進7か国(G7)のうちカジノが導入されていないのは日本だけだが、「全国津々浦々にあるパチンコ店は他の国ありません」。さらに枠を広げて世界に目を転じれば、国連に加盟する193か国・地域のなかでカジノが合法化されているのは145か国・地域。18年時点で世界には計約5000か所のカジノ施設があり、その市場規模は約1800億ドル(約19兆8000億円)と推計されている。

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