仮想通貨市場のビットコイン(BTC)は、方向感のない展開が続いている。投資家心理が冷やされて2019年8月29日以降、売り気配が強まり一時、1BTC=100万円(9400ドル)を下回った。
カソツー大学対抗戦もいよいよ終盤。早稲田大学のTKHは、低調なリップル(XRP)に手をこまねくが、ここは動かず。慶応義塾大学の馬医金満は総資産が2万円割れして、XRPの購入を「とても後悔している」と嘆く。同様にXRPを保有する國學院大学の億トレーダーは、価格上昇への期待を募らせる。明治大学のホフマンは、夏休み。各大学、相場がまったく読めず、難しい局面を迎えている。
仮想通貨「存在感」を示すとき(早稲田大)
8月23日(金)
夏休み期間中は引き続きインターンで忙しく、落ちついて相場を振り返る時間がない状態ではあったが、電車内の通勤中にアプリで記事を読むなどして、どうにかして市場の流れを追っている。
ありがたいことに今週の相場は全体的には横バイと、そこまで荒れた様子ではなかったため、ひと安心といったところだ。
とはいえビットコイン(BTC)は、週の最安値と最高値のあいだにおよそ12万円と現在価格である1BTC=108万円の10%以上あることには一応留意しておかなければならないと感じてはいる。ただ仮想通貨にしてみれば、週10%の変動は落ち着いているほうだろう。
さて今回、仮想通貨市場を取り巻く状況として言及したいのは、東アジア情勢のぐらつきだ。日韓の対立がより鮮明になっていくことや、香港の法整備問題をめぐったデモの激化があげられるだろう。もちろん、こういった情勢不安は東アジアのみにとどまらないが、事実として直近ではこれらの出来事が国際不安を生み、為替や株式市場に鋭く影響を及ぼしている。
だからといって、関係諸国の国家基盤は揺るがないだろうが、あくまでももう一つの金融資産の選択肢として仮想通貨が認識されはじめ、その存在感を示す足がかりとなるかもしれない。
今週はトレードなし。8月23日現在の総資産は1万1774円。
8月30日(金)
今週のビットコイン(BTC)は、29日に数万円規模の下落があったものの、1BTC=100万円のラインは守り、現在は1BTC=102万円台で推移している。BTCについては、そこまで特筆すべき点はないだろう。そして、いまだ100通貨を保有し続けているリップル(XRP)だが、引き続き下落基調にあるようだ。
保有額が数千円と小さく、あまり大きな関心を向けていなかったが、ふと思い立ち、日足で長期的なXRPのチャートを見てみたところ、順調に下げ続けているように見受けられる。BTCとの価格連動性は見えず、下落時に追随して下げるくらいの相関しかない。
手放してもまったく問題のないタイミングであるとは認識しているが、この連載も残り2か月と終わりが見えてきたので、ここでポジションを総取っ換えするような動きには出ない方針だ。
さて、現状BTCのドミナンス(その通貨が仮想通貨の市場全体でどれだけのシェアを有しているかを示す指標)が67%と、全仮想通貨の時価総額の3分の2を占める規模にあるが、このドミナンスという視点で見てみると、今回の対抗戦では対象にはなっていない通貨ではあるがBNB(バイナンスコイン)にはやはり将来性を感じずにはいられない。
仮想通貨プラットフォーマーとして多角的なサービス展開を図るバイナンスの発行するBNBがドミナンス率0.9%であるのは過小評価ぎみなのではと感じている。
今週もトレードなし。総資産は1万1423円だ。
保有する通貨 BTC、XRP
前週からの損益 マイナス351円
8月30日現在 1万1423円
あ~ 夏休み(明治大)
保有する通貨 BTC
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月30日現在 2万3130円