前週の「リスクオフ」ムードの流れを受けてはじまった2019年8月26日週のドル円相場は、いきなり1ドル=104円台半ばまで大幅下落。しかしその後、トランプ米大統領が中国側から貿易交渉再開の打診があったと発言すると、一気にドルが買い戻され、106 円台半ばまで急騰した。29日は米国の長期金利の低下で、ドル円相場は105 円台後半まで弱含んだものの、米中貿易摩擦のリスクが後退すると106 円台前半まで反発した。
早稲田大学は米中貿易協議を注視し、慎重な構え。このところ多忙のため、取引できずにいた慶応義塾大学も、来週に備えてジックリ。一橋大学もタイミングを見計らう。そうしたなか、大きな成果を上げたのが明治大学。気を引き締めながらも積極的な取引で、2週続きで取引を見合わせた、トップを行く國學院大学を猛追する。
対中貿易協議、米国の思惑は......(早稲田大)
8月30日(金)
前週の相場状況とは打って変わって、今週は2019年のドル円の最低水準を更新した。8月26日朝7時ごろに1ドル=104.4円ほどまで急落し、年初以来の円高を記録した。
原因は中国が対米国にかけた報復関税に対して、米国がさらに中国に向けた関税措置を発動したことによるものだ。トランプ米大統領はツイッターで突如9月1日に、中国からの3200もの輸入品目に対して15%の関税を新しく上乗せすると発表。また、これだけにとどまらず、米国は以前から25%の関税措置を加えていた品目に対して、10月1日からの関税率を30%に引き上げるとした。
米中通商摩擦で、為替市場も混迷を極めていきそうだと思われたが、その後のドル円市場推移は比較的落ち着いており、1ドル=106円レベルにすぐさま反発した。ただ目下、為替相場を取り巻く環境は決していいものではなく、今回の米国による関税措置への報復措置として、中国が米国からの輸入品1700品目に新たに関税を加えることを発表したことによって、金額ベースでみると米国、中国の両国ともに互いの輸入品の6割に関税をかけているような事態にまで発展してしまっている。
中国から譲歩を引き出したい米国の思惑だが、今のところ先行きは明るくないようだ。 今週はトレードなし。総資産は変わらずだ。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月30日現在 5603円
気を引き締め、積極的に取引(明治大)
今週、前週と米中貿易協議関連で値動きが激しいように思えるので、損切りラインを設定して気を引き締め引き続き積極的に取引していく。
8月26日(月)
前週持っていた1ドル=105.92円のポジションを、1ドル=104.97円で利益確定。急落したので、いつものように戻りを狙い1ドル=105.2円で「買い」ポジションを持つ。
106円手前、1ドル=105.94円で利益確定。戻り狙いでの買いも成功したが、一気に動いたため、レジスタンスライン(上値抵抗線。相場がその水準よりも上昇しないと思われる水準のこと)、サポートライン(下値支持線。相場が一定の水準を維持し、それ以上は下落しないと思われる水準のこと)共にわからない。そのため、すぐに取引する必要がないこともあり、しばらく待つことにする。
8月28日(木)
1ドル=105.7円でサポートラインが形成されていると思うので、1ドル=105.4円を損切りラインとして105.9円でポジションを持った。利益確定ラインを106.3円に設定する。
夜、1ドル=106.3円で利益確定された。
前週、前々週の動きから1ドル=106.7円あたりでレジスタンスラインが形成されていると思うので、1ドル=106.4円で「売り」ポジションを持った。
また、1ドル=107.1円を損切りラインとし、1ドル=105.8円を利益確定ラインに設定して、このままポジションを持ち越す。
今週もできる限りの利益を出すことができた。しかしながら、損切りラインは毎度決めていたものの、利益確定ラインは決めておらず、利益確定が遅れてしまうことがあった。そのため、多めに利益確定ラインを定めることにした。また、来週はISM(米供給管理協会)の8月の製造業総合景況指数、雇用統計の発表があるので注意しつつ、この勢いのまま行きたい。
前週からの損益 プラス2264円
8月30日現在 2万5108円
短期でも「買い」狙いで行く!(慶応義塾大)
8月23日(金)
ここ2週間はアルバイトやら、なにやらであまりチャートを見ることができなかったが、米中貿易戦争など市場価格を左右する大きなファンダメンタルな要素には、なるべく気を配ってきたつもりだ。
来週から本格的にチャンスをうかがいつつ、参戦していきたいので、これまでのドル円相場の流れを見直しながら、今後のトレードの方向性を決めておきたい。
前々週に持っていたショートポジションは建値で決済されていた。
ドル円相場は8月1日~5日までの1ドル109円台から1ドル105円台までの下落から、ボラティリティがとても増えたように感じる。ただ、全体的な方向性としてはいまだに下落トレンドが継続中であると考えている。
なぜなら、一たんは1ドル=106.970円まで上げたが、1ドル=106.800~107円付近の抵抗帯を上に突破しない限り下落相場における一たんの調整が入っているにすぎないとみているからだ。
そして、米中貿易戦争では米国側(トランプ大統領)は、2020年の選挙を見据えて中国側に脅しをかけつつも、貿易問題を解決したいという思惑が見えるが、中国側は頑なに米国の圧力には屈しないという姿勢を見せている。今の緊張状態をトランプ大統領は口先で緩和しているだけであり、この状況を根本的に改善できる兆しが見えていないのも、下落トレンド(リスクオフ相場)とみる要因の一つである。
こういった要素を押さえて、来週からは短期でも買いが狙えそうなら積極的に入っていきたい。
8月29日(木)
今週は狙っていたショートを入れるタイミングがなかなか来なかった。結果としてはロングが正解だったのだと感じる。26日(月)に、あっさり1ドル105円を割り、1ドル=104円台に突入した後に、すぐ105円台に戻した値動きから、104円台で売る人は今の段階ではほとんどいないのだとわかったが、そこで目線を変えることはしなかった。
今回を教訓に、月曜日の値動きもその週の動き方を考える材料にしていきたい。
夜に月曜日に付けた高値を更新し、米国10年債利回りも見ていたら、抵抗帯付近まで上げてきたので4時間足の雲上限付近の1ドル=106.449円で、ショートで入った。
8月30日(金)
夜にチャートを見ると前週の高値付近(1ドル=106.670円)まで上げていたため、そこでもう一つショートを仕込めればよかったなと、指値を入れていなかったことを後悔。反省した。正直、週をまたいで持ち越すのは怖いが、明確に利益確定や損切りの理由ができるまで決済はしたくないので、来週に持ち越すことにする。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月30日現在 9110円
トランプ爆弾に注意!(一橋大)
8月26日(月)
米中貿易戦争がエスカレートするなか、きょうは1ドル=104円台から106円台まで上昇。今週は前週と比べて緩やかな値動きになるかなと予想がつくが、相変わらずトランプ大統領の爆弾には注意していかなければならない。
8月28日(水)
ここ2日間はどっちつかずの横バイトレンドが継続中。上昇のカギは、あす発表の米国4~6月期GDP(国内総生産、改定値)だと考えている。そこで弾みがつけば107円台復帰への道筋ができ上がっていくものと思われる。
8月29日(木)
実質GDPの改定値は市場予想どおりの2.0%。ただ、個人消費の部分で予想を上回る結果となった。ドル円も106円台中ごろまで上昇。
8月30日(金)
きのうの上昇の反動もあり、きょうはドル円も下がったが、ここで踏ん張れるようであれば、ちょうどいい買い場になりそうだ。来週は目立った怖いイベントもないので緩やかな上昇を期待して買っていこうと思う。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月30日現在 1万5018円
多忙のため、取引を見合わせました(國學院大)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月30日現在 3万1074円