育休明けの時短「もう『戦友』じゃない?」元バリキャリ女性の嘆きの投稿が話題に 専門家に聞いた

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「時短の人がフルタイム並みの成果をあげるコツは」

――「男性に混じってワイワイ飲みに行く独身女性」をうらやましがる投稿者の姿勢を痛烈に批判する人が多くいました。働く母親は飲んではいけないという風潮が強いのでしょうか。

川上さん「仕事終わりに仲間たちと飲みに行ってワイワイやりたい、というのもまた、素直な気持ちではないでしょうか。その気持ちを他人が批判するのは筋違いだと思います。ただ、一緒に飲みに行けないことと、戦友として見てもらえないこととは本来無関係ですが、そこを結びつけているところに、やや投稿者さんに幼さを感じる人がいるのではないかと思います」

――時短の人がフルタイムの人並みに成果をあげるようにするには、どうしたらよいでしょうか。

川上さん「仕事で成果を上げるには、それだけの実力をつけるしかありません。仕事にかけられる時間量が少ないわけですから、より生産性高く仕事する能力が求められます。実力をつける点においては、時短か否かに関わらず、甘えは許されません。ただ、会社との間で、どこまで成果を上げればよいかという認識合わせはとても重要です。仮に勤務時間も給与もフルタイムの半分だとしたら、理屈上は仕事の成果も半分でよいことになります。具体的な経済効果も踏まえながら、自分も周囲も納得できるラインをきちんと定めておくことが先決だと思います」

――なるほど、成果のラインをはっきり周囲にもわかるよう決めておけば、「お荷物」扱いはなくなりますね。ところで、回答の中には、バリバリ働くためにはベビーシッターや祖父母も動員して、フルタイムに戻るべきだ」というアドバイスがかなりありました。どう思いますか。

川上さん「投稿者さんがフルタイムで働きたいのであれば、アドバイスの通りだと思います。しかし、子育てしつつ、時短で仕事にもしっかり取り組みたいという希望があるのかもしれません。投稿者さんご自身が本当はどうしたいのか、心の声を確認した上で、それを実現できる方法をあきらめずに考えることです。そうでないと、ずっとモヤモヤした気持ちが続いてしまうと思います」

(福田和郎)

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