「仕事人間」だった女性が、育児休業後に時短勤務で復帰すると、かつての仲間たちから「育休明けの人」という烙印を押されている気がする。
バリバリ働く独身女性たちが男性に混じってワイワイ飲みに行く姿を見ると、羨ましくて、ああ「戦友」扱いされてないなと思う――。こんな寂しさを綴った投稿が話題になっている。
「贅沢すぎる悩みだ。だったら子どもを生むな」
「時短でも仕事の成果は出せるよ、頑張って」
という反感と共感の賛否両論だ。「時短」という働き方に詳しい専門家に聞いた。
独身女性が男性社員と飲みに行く姿がうらやましい
話題になっているのは女性向けサイト「発言小町」(2019年8月21日付)に載った「育休明け時短 ステージが違うと言われた」というタイトルの投稿だ。
「1年の育休から復帰して1年になる30代正社員、時短勤務中です。大企業のため育児制度が整っていますが、ジレンマは抱えながら仕事をしています。ハードに働いていた妊娠前に比べて与えられる仕事が物足りなく、『育休明けの人』という烙印を押されている気がする毎日です」
と、鬱屈した気持ちを綴る。
そして、以前は職場の同僚とよく飲みに行ったのに、バリバリ働く独身女性や子供のいない女性が男性に混じってワイワイ飲みに行くのを蚊帳の外で見ているのが寂しいという。
「もう『戦友』として見てもらえていない気がします。仲のいい同僚に話したら、『彼女たちとはもはや立っているステージが違うのだから、比べるものではない』と言われました。元のステージに戻るまであとどのくらいかかるのか、仕事人間だっただけにつらくもあります」
と、結んでいる。
この投稿に対して、6割以上の人が「贅沢な悩みだ。子どもを生むのは自分で選択したことだから仕方がない」と厳しい批判の声を寄せている。
「だって時短でしょう? あなたが帰った後、だれが仕事をカバーしていますか? 子どもの体調で、急な休みや早退をしていませんか? カバーしなくちゃいけない人は戦友ではないです。これが同僚の本音です」
「1年育休した時短勤務の人は、以前と同じ働き方などできませんよ。当然評価も違います。私の会社では、育休後の人は1年間評価対象外になります。2人目を作ることになれば、評価はもちろん昇格も他人よりも遅くなります。今は子育てに専念する時期です。後から挽回すればいいことです」
「職場で元のステージに戻りたいなら、母親をあきらめることです。子供が熱を出しても休まない、『ママ行かないで』とすがってきても仕事を優先する、保育園の送迎は身内に任せる、ご飯は孤食......など、徹底的に自分の人生を優先しなければ『元のステージ』を手に入れることは難しいと思いますよ」
また、投稿者が「独身女性が男性に混じってワイワイ飲みに行く」姿をうらやましがっていることに対しても反感の声が多かった。
「なんか不思議な職場ですね。一緒に飲みに行かないと戦友として見てもらってない気がする? 私なら家に赤ちゃんがいるのに、飲んで酔っ払いたい、なんて微塵も思わない。ずいぶんとお気楽な職場ですね」
「バリバリ働く『戦友』のイメージが、飲み会参加なんですね。ランチじゃだめですか? 結局、『飲み』がなくなったことが寂しいだけかなと思いました」