ドル円相場は、週末に急落した。原因は、米中貿易戦争だ。2019年8月19日に1ドル=106円台半ばを付けていたドル円相場はその後も106円台でうろうろ。方向感の乏しい展開が続いていたが、23日は米国金利が上昇する中で、1ドル=106円73銭まで上昇。ところが、中国が米国に対して報復関税を発表することが伝わると106円台前半に。さらにトランプ米大統領が対中関税措置の強化を明らかにすると、ドル売りが加速。1ドル=105円台前半まで下落した。
早稲田大学は「今の相場はイベント満載。チャンスはめぐってくる」と、じっくり構える。慶応義塾大学もここは様子見。一方、明治大学は「ここがチャンス」と、FRB(米連邦準備制度理事会)の動きを注視して、積極果敢に市場に挑む。一橋大学もガッチリ。國學院大学は、多忙のため取引できず。
「材料」は市場に転がっている(早稲田大)
8月23日(金)
就職活動で、夏のインターンが本格化して、為替相場を見る機会といえば、朝に少しテレビで見かける程度だが、せめてこの1週間の連載を相場の知識をアップデートする好機ととらえて、今後も怠らず更新していきたい。
今週のレンジ幅はおよそ0.5円と、最近のドル円市場の動向を踏まえてみると、落ち着いた推移といえるだろう。ファンダメンタル要因をみると、追い風要因となり得ないようなマイナス的な状況が山積していると考えられる。
ドル円市場という目線に限っていえば、先行きが不明瞭な米中通商問題を抱えた米国、そして韓国との関係が未だかつてないほど悪化している日本と、ドル円取引を行ううえではアップトゥデイトで注視していかなければならない問題が、この二国を取り巻いている。
ただ翻ってみると、それほど材料が市場に転がっており、ドル円市場のボラティリティが高まるということは、トレーダーにめぐってくるチャンスの数も増えるということだ。こういった状況下では、しっかりと戦略をもってレバレッジを制限しながら臨んでいくことが重要となる。現在、自主的にトレードを控えており、それゆえ多少、当事者意識が減退しようとも、今の相場はイベント満載で見ていてなかなか心躍るものがあるのは間違いない。
今週はトレードなし。総資産は変わらずだ。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月23日現在 5603円
FRBに照準、読みどおりにプラスを確保(明治大)
8月20日(火)
前週、力を入れるところでしっかりとプラスを稼ぐと言ったとおり、今週は8月31日(金)にFRB(米連邦準備制度理事会)があるので、そこに焦点を当ててしっかりとプラスを稼ぐ。もちろん、今回は指標結果に任せたギャンブルはやめて、結果を見てから動きたい。
現状、レジスタンスライン(上値抵抗線。相場がその水準よりも上昇しないと思われる水準のこと)が1ドル=107円。サポートライン(下値支持線。相場が一定の水準を維持し、それ以上は下落しないと思われる水準のこと)が1ドル=105.04円。
8月14日に1ドル=105.04円から1ドル=107円に上がり1ドル=105.72円まで戻して1ドル=107円に近づいてFRBを待つという感じか。
8月31日(金)
23時。動きとしては円売りに寄っているので、1ドル=106.3円で売りポジションを持ち1ドル=106.05円で様子を見て一たん利益を確定。結果としては、9月に利下げするかについては言及せず、そこまで動くことはないか――。
24時。トランプ米大統領がFRBに対して批判。また、中国に対してもいつものように批判をしたとTwitterにあったので、1ドル=105.92円で売りポジションをもった。これでとりあえず、このポジションがどこまで落ちるか見てから寝るとする。
4時。1ドル=105.30円くらいまで落ちているので1ドル=105円を割りそうではある。いつもなら土日を挟むので利益を確保するが、ここは追い討ちのかけどころなので1ドル=105.7円を指値にしてポジションを持ち越すことにした。
今回はトランプ米大統領がTwitterでつぶやいたことで、FRBよりインパクトがあったがしっかりと食らいつけた。来週の8月26日朝の動きを見て、一たん利益を確定したいと思う。
前週からの損益 プラス250円
8月23日現在 2万2844円
短期で「買い」が狙えそうなら(慶応義塾大)
8月23日(金)
ここ2週間はアルバイトやらなにやらで、あまりチャートを見ることができなかったが、米中貿易戦争などの市場価格を左右する大きなファンダメンタルな要素にはなるべく気を配ってきたつもりだ。
来週から本格的にチャンスをうかがいつつ参戦していきたいので、これまでの相場の流れを見直しながら、今後のトレードの方向性を決めておきたい。
ドル円相場は8月1日~5日までの1ドル109円台から1ドル105円台までの下落から、ボラティリティがとても増えたように感じる。ただ、全体的な方向性としてはいまだに下落トレンドが継続中であると考えている。
なぜなら一たんは1ドル=106.970円まで上げたが、106.800円付近の抵抗帯を上に突破しない限り、下落相場における一たんの調整が入っているにすぎないとみている。
そして、米中貿易戦争では米国側(トランプ大統領)は来年の選挙を見据えて、中国側に脅しをかけつつも貿易問題を解決したいという思惑が見えるが、中国側は頑なに米国の圧力には屈しないという姿勢を見せている。現状の緊張状態を、トランプ米大統領は口先で緩和しているだけで、この状況を根本的に改善できる兆しが見えていないのも下落トレンド(リスクオフ相場)とみる要因の一つである。
こういった要素を押さえて、来週からは短期でも「買い」が狙えそうなら、市場に積極的に入っていきたい。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月23日現在 9110円
サクッと売買、利益確定!(一橋大)
8月19日(月)
前週は一時大きな値動きがあったが、週後半は106円台を上向きに、ゆったりと動いていった。今週は水曜深夜にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の発表、金曜日(23日)にパウエル議長の発言が控えている。突発的なイベントがない限り、ゆるやかな上昇が続くとみて1ドル=106.374円で買い。水曜の夜までには撤退しようかと思う。
そう思っていたら、16時ごろにググっと上昇。106.591円でサクッと利益を確定した。
8月20日(火)
きょうは朝方から106.6円台をうろついていたが、16:00あたりに下げが見え始めた。MACDや移動平均線の動き、加えて8月中の上値がちょうど106.6円台くらいでどれも跳ね返されていたことを確認し、106.452円で売りから入った。
その後106.350円でフィニッシュ。MACDから上昇の気配が見えたので、寝る前に売った。
8月21日(水)
きょうは「ここだ!」という売買タイミングに出会わなかったので、取引はなし。
8月23日(金)
午後に少しだけ取引。「売り」から入ったが、横バイ状態が続いたのでサッサと約定(売買が成立したこと)。23時のパウエル発言前に撤退した。下馬評ではパウエル議長は利下げに消極的とされているが、米中貿易戦争やトランプ大統領の発言などを受けて変化する部分があるのか、市場にサプライズをもたらすのかどうか、注目してみることにする。
前週からの損益 プラス272円
8月23日現在 1万5018円
(中見出し)多忙のため、取引できませんでした(國學院大)
8月30日まで、泊まり込みの研修に参加します。取引できませんでした。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月23日現在 3万1074円