働き方改革の成否の評価は、休暇が増えたかどうかにある――。
インターネットを使った情報サービスを提供しているビッグローブの調査によると、働き方改革が「成功」と考える人たちがあげた理由の第1位は「休暇取得の増加」で、「今後進めて欲しいもの」の1位も「休暇取得の増加」だった。
働き方改革「成功していると思う」3.4%
調査は「働き方に関する意識調査2019」の第3弾で、自分が「長時間労働をしている」と考えている人の割合が約4割と、2年前の調査結果とほとんど変わらないことなどもわかった。
この4月から、働き方改革がスタートしたが、「現時点で働き方改革が成功していると思うか」という質問に対して、「成功していると思う」と答えたのは3.4%。「どちらかというと成功していると思う」(27.6%)と合わせて、約3割の人が「成功」と考えている。
一方、「成功していないと思う」人は32.6%にのぼり、「どちらかというと成功していないと思う」(36.4%)を合わせれば、7割近い人がまだ改革途上とみていると考えられる。
全員に対して「働き方改革で効果があったもの」を複数回答で選んでもらったところ、「休暇取得の増加」が1位で、その割合は33.1%。改革について「成功」「どちらかといえば成功」と回答した割合の合計とほぼ一致する。
「働き方改革で効果があったもの」の2位以下は、「労働時間の削減」(18.3%)、「夏期休暇等の長期化」(10.3%)、「男女平等の推進」(9.3%)、「週休3日制の推進」(7.2%)――など。