米中対立のステージが上がった! 為替市場大荒れでトレードはチャンス到来(志摩力男)

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「投機」の時代に突入!?

   今後のマーケットですが、

(1)株価的には厳しいでしょう。特に円高が伴う可能性が強いので、日本株は2万円の大台を割り込む可能性が出てきています。
(2)金利は低下するでしょう。しかし、欧州や日本はかなり限界に近いところまで金利低下が進んでいる一方、米国には金利低下余地がまだあります。米国の短期債ロングポジションはまだOKでしょう。イールドカーブの逆転と喧伝されていましたが、ここからはスティープ化する可能性が高まります。
(3)為替市場はいわゆる「リスクオフ」的な動きとなるでしょう。円やスイスフランが買われ、豪ドルや新興国通貨が売られやすくなります。特に新興国通貨には注意が必要です。世界経済全体の成長が鈍化する可能性が高く、そうしたとき新興国通貨は簡単に売り込まれます。
もしトレードできるのであれば、人民元や韓国ウォンの下落にかけるのも、よさそうです。
(4)商品市況はよくないでしょうが、各国の金融緩和が進むので、金は比較的堅調を維持するでしょう。

   米中対立のステージが上がった以上、今後市場は大きく荒れることになります。投資というより、投機の時代。為替トレード的にはチャンス到来です。(志摩力男)

志摩力男(しま・りきお)
トレーダー
慶応大学経済学部卒。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券など大手金融機関でプロップトレーダー、その後香港でマクロヘッジファンドマネジャー。独立後も、世界各地の有力トレーダーと交流し、現役トレーダーとして活躍中。
最近はトレーディング以外にも、メルマガやセミナー、講演会などで個人投資家をサポートする活動を開始。週刊東洋経済やマネーポストなど、ビジネス・マネー関連メディアにも寄稿する。
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