取引のチャンスが多かったが......(國學院大)
今週のドル円相場は8月12日(月)の始値が、1ドル=105円50銭台で始まり、翌日の13日(火)に大きく上昇して、高値が106円90銭台後半となったが、その翌日の14日(水)の終値は105円80銭台と大きく下落。16日(金)の終値は106円30銭台と回復を見せた。
このように今週は相場が上下した週だったので、取引のチャンスが多かった週だったが、取引できなかったので残念である。
では、今週のドル円の動きを、ファンダメンタルズ分析を中心に振り返ってみたい。13日の円安ドル高の要因は、トランプ政権が9月からの対中追加関税を一部延期と発表したことで、米通商代表部が9月1日に発動予定の中国製品に対する10%の追加関税のうち、ノートパソコンや携帯電話など一部製品への発動を延期したことが要因の一つであると考えられる。
14日の円高ドル安の要因は、トランプ米大統領は関税発動延期の理由を、クリスマス商戦で一部関税の影響が米消費者に及ばないようするためと説明したことで、結局は米国に都合のいいようにしただけだと判断され、問題が変わっていないとされたのが要因の一つであると考える。
16日に円安ドル高傾向になった要因は、米長期金利の持ち直しや小幅な株高が要因だろう。来週の23日には、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の講演がある予定なので発言に注目したい!
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月16日現在 3万1074円