森ビル、高さ日本一330メートル 虎ノ門・麻布台の再開発ついに

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   「六本木ヒルズ」などの市街地開発事業で知られる都市デベロッパー、森ビルは2019年8月23日、東京都港区内で取り組んでいる「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業(虎ノ門・麻布台プロジェクト)」の概要を発表、高さ日本一となる超高層ビルなどを設け、これらの建物と広大な緑地が調和する街をつくる構想を明らかにした。プロジェクトは23年3月竣工予定。

  • 「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の完成イメージ(森ビル提供)
    「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の完成イメージ(森ビル提供)
  • 「虎ノ門・麻布台プロジェクト」の完成イメージ(森ビル提供)

オフィス、ショッピング街、インターナショナルスクールも

   近年再開発がめざましい虎ノ門地区と、その南東に広がる麻布台地区とを合わせて行われるプロジェクト。麻布台の地下には東京メトロ日比谷線が走り、同地区は神谷町駅と六本木駅の間で、そのエリアにはロシア大使館や外務省施設があり、交通情報でおなじみの「飯倉片町」も住所は麻布台だ。再開発地域は「六本木ヒルズ」と「虎ノ門ヒルズ」に挟まれたエリアになる。

   開発区域は約8.1ヘクタール。高さ約330メートルで「日本一」となる超高層ビルのほかにも高層ビル2棟と低層1棟を建設する計画で、全棟で住宅を整備し約1400戸を備え、3500人ほどの入居を見込む。オフィスやショッピング街のほか、インターナショナルスクールを設ける計画もあるという。年間約2500万~3000万人の来場者を見込んでいる。

   現在の「高さ日本一」の超高層ビルは、大阪市阿倍野区で2014年3月に開業した「あべのハルカス」(約300メートル)。超高層ビルをめぐっては、三菱地所が、JR東京駅北側の常盤橋地区(東京都千代田区)で進めている「常盤橋再開発プロジェクト」で、高さ約390メートルのビルの建設を計画している。こちらは23年度着工。完成する27年度にはこちらが日本一の高さとなる。

   再開発を目指し街づくり協議会が発足したのは1989年。その後、地域内で大きい土地の高低差や、入り組んだ路地の整備などで検討を重ね2016年にやっと再開発の区域が決まったという。森ビルは「30年の歳月をかけて取り組んできた事業がいよいよ始動する」と宣言。プロジェクトのコンセプトには「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街のような街-Modern Urban Village(モダン・アーバン・ビレッジ)-」を掲げている。

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