【追跡】良品計画、5年ぶり減益も不安なし 株式分割で「買い」「買い」「買い」!(石井治彦)

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株式分割後の株価に注目したい

   とはいえ、投資判断はズバリ、「買い」と決めている。

   会社四季報「業界地図(2019年版)」の小売店のページには、「消費者の購買行動の変化に対して、店舗網や商品構成を柔軟に対応させていけるかが、各社の明暗を分けている」と、結んでいた。良品計画は、その「柔軟な対応」ができていると考えている。それが「先行投資」に現れていると。

   今回の減益要因がハッキリしているうえ、株価も買いたい人にとっては幸い安値圏にある。売り上げ好調で、マイナス要因も織り込まれている。減益要因が明確で納得の行くものであれば、現在の株価は「買い」。

   株式分割は8月31日時点の株主に対して、1株を10株に分割するという。このような状況の場合、これまでの経験からしても買い材料と判断している。

   株式投資の格言に、「高値の半値、8掛け、2割引」という諺がある。これは「天井を付けた後、下落局面に入った時に、底の水準を判断する目安とされる相場」の格言。根拠は定かでないが、高値×0.5×0.8×0.8=0.32で3分の1程度まで下げるというものだ。

   今回は高値4万1200円の半値、いや8掛けの1万6480円あたりが底値ではと読んでいる。8月19日には年初来安値を更新して、1万7650円を付けた。そろそろ、買おうと考えている。

2019年8月19日現在      保有なし
年初来高値 2019/4/1    2万8810円
年初来安値 2019/8/19   1万7650円
直近 終値 2019/8/19    1万7910円

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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