ベトナム人技能実習生は欠かせない「人財」
この工場は、正社員や派遣社員も含め、さまざまな「労働力」が食品製造の仕事を支えている。そんな中に交じって働いているベトナム人技能実習生を、日本人従業員はどのように受け入れているのだろう――。
門脇さんは、
「やりやすいとかやりづらいとか言う問題ではなく、とにかく人財を確保したい。彼らがいないと「工場が回らなくなる」と言うと少し大げさな言い方になりますが、とにかく共存共栄していくしかないという心構えですね」
「当社では従来、時給を高く設定できなかったため、労働力の確保には苦心しました。昔から外国人労働者を活用せざるを得ない環境にありましたね。採用し始めた頃は、多様な働き方の外国人従業員との間で多くの問題が発生しました。でも、そのひとつひとつにお互いにしっかりと向き合い対処してきたことで得られたものが当社の財産だと思います。たとえば、考え方。この国の人はこんな考え方するんだという気づきが会社内に蓄積されていき、少しずつ円滑に回り始めていきました」
と、前向きに受けとめている。
ニッセーデリカ福島工場で受け入れている技能実習生は、現在はベトナム人のみ。ちなみに日本国内でみても、ベトナムの技能実習生が一番多く、次いで中国となっている。
「これから外国人労働者を受け入れる会社は、いたずらに国を増やさないことが得策じゃないかと。工場なのでマニュアルとか指示書とか、何か国語にもなってしまうと手間ですし、あとは考え方も一つのほうがいい。通訳をつけるにしても、ミャンマーから来ました、ネパールから来ました、となればキリがない話になります。無理して国を増やさないよう、やられるほうがいいのではないでしょうか」
と門脇さん。
労働力不足の緩和にむけての外国人受け入れ拡大については今後も国内外の情勢や法律の変化に適時的確に対応し、互いに理解、協力を深め融合することが求められる。