「バスケの選手であることを忘れる」同期にそう言われるとうれしい(日本生命 北間優衣さん)

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試合、遠征のこと...... 自ら話しかけること心がける

   日本生命で北間さんは、社員向け研修を運営するチームに配属されている。社員研修用の資料作成や、名簿や座席表の作成といった事前準備や、当日の運営に携わる。

   週2日の勤務。とはいえ、海外遠征や合宿、7月以降は東京パラリンピックに向けたスケジュールが詰まってくる。月8回ほどの出勤回数も、おのずと減る。

「週2日の出勤ですし、6月はドイツ遠征があったり......。その月ごとで出社日数が変わるので、長期でこの仕事を任せますというのは、会社としてなかなか難しいと思います。ただ、単発であろうと、その仕事は誰かがやらなければならないので、それを私がやることで誰かの助けになるだろうな、という思いで取り組んでいます。
バスケットに専念する環境をいただいている分、微力ではありますが、一人ひとりの仕事が少しでも軽減できればと思っています」

   そんな職場で、北間さんが心がけているのが「会話」だ。ふだんは机を並べて仕事している「チーム」。持ち前の明るさもあって、職場の先輩や同僚には日ごろから積極的に話しかけている。

「職場やチーム、いろんな人と仕事のことやバスケのことを話していかなければいけないと思っています。たとえば『遠征でこんなことがあった』とか。コミュニケーションは意識してとっています」と、出勤日数の少なさを埋めるかのように話す。だからこそ、地元・関西で開催される試合には、部署のみんなが応援に駆け付け、大いに盛り上がる。
「同期に、『バスケの選手だということを忘れる』と言われます。それってある意味いいことだと思っていて、車いすバスケをやって、その結果、日本代表をやらせてもらっていますが、一人の社会人であることに変わりはありません。きっと『ふつうの同期』として見てくれているんだな、と。私としては、『北間優衣』として見てほしいと思うので、身近な存在として見てくれているのはありがたいなと思います」

と、うれしそうだ。

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