給与明細書は必ずチェック! あなたの1か月の「働き」がこの1枚でわかる

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   社会の仕組みも制度もよくわからない、就職したての段階や現在の学校教育を受けてきた知識だけでは、会社からパッと渡された給与明細書を見ても、その中身をまったく理解できないことでしょう。給与明細書を見もせずに捨ててしまった人も少なくないと思います。

   しかし、じつは給与明細書の中身を知ることは、今後の人生を生き抜いていくために、とても大切なことがたくさん書かれているのです。

   とはいえ、誰でも一番の関心事は、1か月働いて、いったいいくらもらえるのかということ。自分の銀行口座に振り込まれる金額がいくらなのか、それを知るために給与明細書を見るわけですが、給与明細書の振り込まれる金額だけを見ていてはダメ。どういう仕組みでこの金額になるのかを知ることが、じつは自分の将来のために欠かせないことなんです。

  • 給与明細書、まさか捨ててませんよね?
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差引支給額と会社から口座に振り込まれる金額は必ず合致する

あなたの1か月の「働き」が、ココからわかる!
あなたの1か月の「働き」が、ココからわかる!

   給与明細書の様式は会社によってみんな違います。ただ、多くの給与明細書は表現こそ違っても、の見本にあるように、基本的には「勤怠」欄、「支給」欄、「控除」欄、「差引支給額」欄の4つで構成されています。

   「勤怠」欄とはこの1か月、何日出勤した、何日休んだ、何時間残業したなど、あなたの働いた状況が書かれています。

   「支給」欄は基本給、時間外手当(残業代)、交通費、各種手当など、1か月の「働き」に対して会社が支払う金額欄です。

   「控除」欄は、法律により定められている給料から強制的に会社が差し引くことが義務付けられている項目など、会社が支給する段階で事前に給料から差し引かれる項目です。

   これらの項目はその内容によって、その金額を個人に代わって会社がそれぞれの関係機関に納めることが法律により決められているもの、つまり所得税や住民税といった税金や、雇用保険料や健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料(40歳以降)に当たります。

   そして「差引支給額」欄は、「支給」から「控除」を引いた、いわゆる「手取り」です。つまり、差引支給額が自分の口座に振り込まれる金額になります。差引支給額と会社から振り込まれた金額が合っていないといけません。

あんどう ふみよし
安藤 文芳(あんどう・ふみよし)
特定社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー
早稲田大学法学部卒業。2007年、社会保険労務士試験合格。以来、多くの人が労働法を知らないがゆえの事故・事件に遭ったり、社会保障制度を知らないがゆえの不利益を被らないよう、学校教育を軸に啓蒙活動に取り組み、現在に至る。
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