なぜ女性たちが病むのか、厚労省は調査したのか!
「精神障害」の業種別では、「医療、福祉」が最多。医療や福祉は、女性が中心の業種だ。そして、出来事別では「仕事内容・仕事量の変化」「嫌がらせ、いじめ、暴行」が多い。
厚労省は「働く人が増えたから」と単純に割り切るのではなく、「医療・福祉」で働く女性に「精神障害」が増えているのはなぜなのか、その因果関係について調査をするべきだろう。
なお、「脳・心臓疾患」による労災請求件数は、前年度比37件増の877件。支給決定件数は15件減の238件だった。
支給決定件数の割合(認定率)は、前年度より3.6%低下の34.5%。そのうち、死亡は請求件数が前年度比13件増の254件。支給決定件数は10件減の82件。認定率は前年度より1.2%低下の37.8%だった。
業種別では、労災請求件数は「運輸業、郵便業」が197件と最も多く、次いで「卸売業、小売業」の111件、「製造業」の105件となっている。支給決定件数も「運輸業、郵便業」が94件で最も多かった。
年齢別では「50~59歳」の297件が最多。次いで「60歳以上」の267件、「40~49歳」の246件の順となった。支給決定件数も「50~59歳」が88件で最も多く、次いで「40 ~49歳」の85件、「60歳以上」の41 件だった。(鷲尾香一)