自分の人生をどのように生きるかを考える
次に、エンジンがかかったら、仕事の質を高めなければいけません。いまは、仕事のライフサイクルがどんどん短くなっています。標準化された仕事はAI(人工知能)やロボット、アウトソーシングに置きかわっています。確実に言えることは、企業の寿命、商品の寿命はどんどん短くなっているということです。
これは、スマートフォンやパソコンを例にするとわかりやすいでしょう。あなたはどれくらいの頻度で買い替えるでしょうか。2~3年で買い替える人が多いかと思います。それと同様で、あなたの仕事が成立するのは、あと数年かもしれないのです。
今後の変化を予測して、仕事を俯瞰する作業が必要ともいえるでしょう。
「国民生活に関する世論調査」(2018年、内閣府)によると、「政府はどのようなことに力を入れるべきだと思うか」という質問に対して、「社会保障の整備」「高齢社会対策」「景気対策」を求める声が、多くありました。これは、各種メディアが実施する世論調査でも同じです。理由は、景気回復を実感している国民が少ないことに帰結します。
この20年で、欧米の給料は平均で2倍になりました。ところが、日本では20年前の水準を下回っています。これでは、景気を実感できるわけがありません。
デフレでモノが安いから、どうにか生活はしていけます。さらに厳しい政策を打ち出す政治家よりも、曖昧な政治家が選ばれるという現実。国民にも危機感がありません。
人生はそんなに長くありません。その他大勢の中に埋もれては真価を発揮できないでしょう。自分の人生は自分で決めていかなければいけません。
ちょっと勇気を出して、自分の行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。(尾藤克之)