「このボールペンは国産」と放送したキャスターに批判殺到
しかし、韓国国民のすべてが「日本製品のボイコット運動」の熱に浮かされているわけではない。中央日報(8月6日付)「ニュース中に『これは国産ボールペン』」は、ボイコット運動が引き起こす喜劇をこう伝えている。
「『放送中、私が持っているこのボールペンは日本製ではないかという視聴者の抗議の電話が来ました。このボールペンは国産です。9時のニュースは以上です』。これは8月4日夜、KBS(編集部注:韓国公共放送公社)のメインニュース『ニュース9』のキャスターがニュースを読み終えた後に言った言葉だ」
KBSは、このコメントが視聴者にウケたと思ったらしく、翌朝、「『このボールペンは国産です』KBSニュース初の締めくくりの言葉が登場した事情」という見出しで、これを肯定的に紹介するインターネット記事を出した。
「すると、1000件を超えるコメントが寄せられた。『日本人と結婚した人はみんな離婚しなければならないのか』『高価な医療機器の90%は日本製だ。(キャスターは)手術も受けるなよ』など、ほとんどが冷やかしだった。『そのニュースを撮っているカメラはどこの製品だ』というコメントもあった。KBSの撮影カメラはソニー製だと言われている」
記事では、調子に乗るとしっぺ返しをくう例を他にも紹介している。特にヤリ玉にあがっているのは、日本製品ボイコットをあおる文在寅(ムン・ジェイン)政権や与党・共に民主党幹部らへの批判だ。
「SNS上では5日、政権高官らの『日本製自動車保有状況』表が飛び交った。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官ら多数の高官が日本車を持っていたという内容だった。(中央日報の)確認の結果、この表はおおむね事実だった」
共に民主党のイ・ヘチャン代表が、食事をする時に日本酒を飲んでいることもSNSで暴露されるありさまだ。