「パワハラ」は暴言や人格否定だけではない
仲間外れにした当事者たちの言い分は、
「なんかあの人いつもテンション高いし」
「うちの雰囲気に合わないから」
「挨拶はできるけど、仕事がねぇ」
など、第三者からみれば、じつに些細な理由で仲間外れにしているのです。
仲間外れにすることで、仕事が円滑に進まなかったり、ミスが発生したりと業務に支障が出る場合は、パワーハラスメントの「人間関係の切り離し」に該当します。
パワハラというと、まずは暴言や人格否定を思い浮かべる方が多いと思いますが、今年(2019年)5月に連合が公表した「仕事の世界におけるハラスメントに関する実態調査2019」によれば、同僚からのハラスメントでは「隔離・仲間外し・無視などの人間関係からの切り離し」がトップです。
これは想像以上に深刻な問題なのです。
また、個人的な好き嫌いや仕事の進め方で見解の相違があったとしても、組織として成果を出すためにはコミュニケーションをとることは必要です。良好な人間関係を構築するために最初にすべきことは「挨拶」です。
挨拶は自分から積極的にする、そして挨拶をされたら相手に聞こえるようにしっかりと挨拶を返すことを、すべての社員が徹底して行うことで、明るい職場になることを改めて理解していただきたいと思います。(篠原あかね)