自らがモデル務めコーディネート集
本書の後半では、実践的なアイテムのそろえ方を紹介。オススメのスタイルは、スーツ、シャツ、ネクタイ、ソックス、シューズを合わせて7万円以下で賄える。「いうだけではすまさない」と、自らがモデルを務めたコーディネート写真も特集していて、アイテムの説明や価格も示されているので参考になる。
先に触れた「フラップ」について、外と室内での扱いの違いが「迷信」と紹介されたように、ルールなどの説明で、伝統を強調しているのに、その根拠を示すことなく断言されていることが少なくない。クールビズのパートでは、半袖シャツNGの理由もよくわからない。ハワイのアロハシャツなどはどう考えればいいのか。そうした疑問は浮かんだが、経験から修めたスーツ道は、着こなしや着回しの参考になる。
「世界で闘うためのスーツ戦略」
井本拓海著
星海社
税別960円