まさにIT時代のアメリカンドリーム! ゲーム「フォートナイト」の世界大会が米ニューヨークで行われ、優勝した16歳のアメリカ人少年が賞金300万ドル(約3億3000万円)の大金を獲得したのです。
決勝に参加するだけで5万ドル(約550万円)がもらえたこの大会。優勝した「ブーガ」ことカイル・ギアスドルフ君の他にも10代の億万長者が続々誕生しましたが、なぜか、この若き億万長者たちは意外にも「地味」なんです......。
16歳の少年が手にした「一生遊んで暮らせる大金」
「フォートナイト」は2017年に発表されたバトルゲームで、世界中に約2億5000万人のプレーヤーがいるといわれています。今大会の予選には4000万人が参加。決勝には予選を勝ち抜いた約200人が集結しました。
2位以下を大きく引き離してソロ部門で優勝した「ブーガ」ことカイル君は、勝利後のインタビューで喜びを爆発させました。
Words can't really explain it. I'm so happy.
(ことばでは言い表せないよ。ものすごくハッピーだ)
explain:説明する、言い表す
Everything I've done in the grind has all paid off.
(やってきたことがすべて報われた)
be paid off:報われる
わずか16歳で、一生遊んで暮らせるほどの大金を手にしたのですから、「そりゃあハッピーだろうよ」と嫌みのひとつもいいたくなりますが、知れば知るほどこのカイル君、なんとなく好感が持てるのです。
幼い頃からビデオゲームを始めて、今では1日に8時間以上プレーをするというカイル君の悩みは「学校の勉強との両立」。「授業がある日は、なかなかまとまったプレー時間が取れない」とか、「成績が落ちたらお母さんに怒られる」とか、どこにでもいるフツーの少年のよう。
さらに、「優勝賞金のほとんどは貯金」して、「All I want is a new desk.」(僕の欲しいのは新しい机だけ)だとか!
賞金額の300万ドルは、タイガー・ウッズ選手がマスターズで獲得した優勝賞金(207万ドル)を上回るとてつもない大金です。しかもまだ16歳ですから、今後の人生でいったいどれだけの賞金を手に入れるのか......。これからは「ゲーム長者」の時代なのでしょうか。