ケタ外れの「BoJoショー」
とはいえ、「The BoJo show」(ボリス・ジョンソンショー)と揶揄されるほど、変わり身の激しいボリス氏の政治姿勢。ロンドン市長時代は「リベラル」でならしたものの、最近は移民反対などすっかり「ナショナリスト」の顔に変貌を遂げています。
ニューヨークタイムズ紙はそんなボリス氏を、トランプ氏と相違はあるものの、「ケタ外れのポピュリスト」という根幹部分は同じだと、一刀両断に報じていました。
Like President Trump, Johnson is a larger-than-life populist.
(トランプ大統領のように、ジョンソン氏はケタ外れのポピュリストだ)
larger-than-life:ケタ外れの、人をひきつける、大きくて目立つ
それでは、「今週のニュースな英語」は、この「larger-than-life」を取り上げます。
まずは、物理的に「実物よりも大きい」という意味の使い方から。
They built a larger-than-life bronze statue of the king.
(彼らは、実物より大きな国王の銅像を建てた)
Klimt painted many larger-than-life portraits.
(クリムトは多くの実物より大きな肖像画を描いた)
「英雄的な」「とても目立つ」という意味でも使います。
JFK was a larger-than-life politician.
(ケネディ元大統領は、偉大な政治家だった)
EU離脱をめぐる「決められない政治」に飽き飽きした英国では、「ボリスならやってくれるはずだ!」と、常識破りの行動力に期待をする声も聞かれます。実際、ライバルに大差をつけて保守党党首に選ばれ、首相に就任したボリス氏。どんな「Bojoショー」が繰り広げられるのか。トランプ氏とは異なる「行動力」を期待したいものです。(井津川倫子)