トランプと一緒にするな! ケタ外れの英首相「ボリス」、金髪へのこだわり(井津川倫子)

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ケタ外れの「BoJoショー」

   とはいえ、「The BoJo show」(ボリス・ジョンソンショー)と揶揄されるほど、変わり身の激しいボリス氏の政治姿勢。ロンドン市長時代は「リベラル」でならしたものの、最近は移民反対などすっかり「ナショナリスト」の顔に変貌を遂げています。

   ニューヨークタイムズ紙はそんなボリス氏を、トランプ氏と相違はあるものの、「ケタ外れのポピュリスト」という根幹部分は同じだと、一刀両断に報じていました。

Like President Trump, Johnson is a larger-than-life populist.
(トランプ大統領のように、ジョンソン氏はケタ外れのポピュリストだ)
larger-than-life:ケタ外れの、人をひきつける、大きくて目立つ

   それでは、「今週のニュースな英語」は、この「larger-than-life」を取り上げます。

   まずは、物理的に「実物よりも大きい」という意味の使い方から。

They built a larger-than-life bronze statue of the king.
(彼らは、実物より大きな国王の銅像を建てた)

Klimt painted many larger-than-life portraits.
(クリムトは多くの実物より大きな肖像画を描いた)

   「英雄的な」「とても目立つ」という意味でも使います。

JFK was a larger-than-life politician.
(ケネディ元大統領は、偉大な政治家だった)

   EU離脱をめぐる「決められない政治」に飽き飽きした英国では、「ボリスならやってくれるはずだ!」と、常識破りの行動力に期待をする声も聞かれます。実際、ライバルに大差をつけて保守党党首に選ばれ、首相に就任したボリス氏。どんな「Bojoショー」が繰り広げられるのか。トランプ氏とは異なる「行動力」を期待したいものです。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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